今年も残すところあとわずか。来週はもう新しい年になる。そこで考えてみた。来年はどんな年になるか。答えはすぐに出た。今年と同様、リスクの多い年になる。当たり前といえば当たり前。市場経済をベースにしているのだからリスクは付きものだ。リスクを取ったり回避したりするのは市場だけではない。グローバルな世界もローカルな世界も、いや、いまや家計もリスクのハンドリングを迫られている。リスクとどう向き合えば良いのか。大げさにいえば人類は、この世に生を受けて以来、リスクと戦い続けてきたのかもしれない。そんなことを考えながらリスクを数えてみた。

最大のリスクはトランプ・リスクだろう。来年は大統領選挙の年でもある。トランプ大統領の再選リスク、これにまつわるリスクに来年も世界中が翻弄される。もちろん、再選されないリスクもある。その時は、バイデンかサンダースかウォーレンか、民主党で次の時代を背負っていくのは誰か。いまのところ答えは見えないが、ここにもリスクが付きまとっている。このところの民主党は左右に深い溝ができている。サンダース、ウォーレンには左派リスクが付きまとう。先の英総選挙では労働党のコービン党首が惨敗した。サンダースの盟友でもあるコービン労働党の敗北は、左翼リスクに対する懸念が予想外に強いことを立証した。

保守党の大勝で英国のEU離脱は決まったが、来年12月末の猶予期間の延長をジョンソン首相が拒否。これによって新たに合意なき離脱リスクが浮上している。これまでのリスクよりこっちのリスクの方が大きいかもしれない。リスクが一つ消えても、より大きなリスクが浮上する。これが民主主義であり、市場経済の本質かもしれない。米中の貿易リスクも消えたようで消えていない。大きくなったり小さくなったりしているだけ。北朝鮮リスクはどうか。金正恩委員長はリスク管理を間違えたような気がする。韓国リスク、中国リスク、ロシアイスク、香港リスク、台湾リスク、数え上げたら切りがない。日本には長期政権となった安倍リスクがある。このリスク、回避するのは思った以上に難しいかもしれない。