新型コロナウイルス

新型コロナウイルスに関する情報公開の遅れの経緯について、中国のメディア「財新」は、新型のウイルスであることを示す最初の検査結果が出たあとの1月初めに、中国政府が関係機関に情報を公表しないよう文書で指示していたとする記事を掲載しました。

記事によりますと、湖北省の武漢で患者が出始めた去年12月の末に、病院が依頼した民間の検査機関で新型のコロナウイルスであることを示す結果が出ていたものの、その後先月3日に中国の保健当局が関係機関に文書で通知を出し、「今回の感染症についての情報は『特殊な公共資源』であり、いかなる団体や個人も勝手に対外的に公表してはならない」と命じていました。

また通知は「すでに依頼されて検体を保管している検査機関は、検体を廃棄するか政府の関係部門に送るよう」求めていたということです。

中国の国営メディアは、先月9日になって「感染の原因は新型のコロナウイルスだと暫定的に判断される」と初めて伝え、その後も、20日に習近平国家主席が直接指示を出すまでは、感染の危険性を広く国民に知らせていませんでした。

この記事は「財新」のサイトからすでに削除されており、中国政府が情報公開の遅れに批判が集まることに対し、神経質になっていることがうかがえます。