新型コロナウイルスの感染防止策として国民全世帯に2枚を配布する布マスクについて、政府は郵送費も含めて466億円の経費を見込んでいることがわかった。緊急事態宣言が出ている東京都など都市部から近く、配布を始める予定だ。

 政府は、2020年度の予備費から233億円を確保し、さらに同年度補正予算で233億円を計上する方針だ。菅義偉官房長官は9日の記者会見で「布マスク1億枚が洗濯をしながら平均20回使われたとすれば、使い捨てのマスク20億枚分の消費を抑制することになる。これは平常時のマスク需要の4、5カ月分にあたる」と説明。使い捨てマスクの品薄が続く中、費用対効果という観点でも「代替できる手段はないと考えられる」と強調した。