[22日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は22日、12月までに米国内で新型コロナウイルスのワクチン接種を開始する可能性に自信を表明した。 

CNBCによると、ファウチ氏は米公共ラジオ(NPR)とのインタビューで、ワクチン開発を巡る明確な日程は「決して約束できない」としつつも、「想定外の妨げに直面しない限り、米国内で今年12月もしくは来年1月にワクチン接種を展開することは想定可能だ」と語った。 

NIAIDとワクチン開発加速で連携する米バイオ医薬品モデルナ(MRNA.O)は今週、開発を進める新型コロナ感染症のワクチンが初期段階の小規模治験で有望な結果を示したと発表。しかし、医科学メディア「スタット(STAT)」は専門家の話として、ワクチンの有効性を評価する上でデータは不十分と報じた。 

ファウチ氏は、モデルナの発表した結果は「部分的なデータ」にすぎず、現在NIAIDが全データをまとめていると明らかにした。