欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、インターネット小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムが自社プラットフォームを利用するライバル業者の販売データをどのように使用しているのかについてさらに調査を進めるとともに、アマゾンが不当に自社商品を優遇していた可能性について新たに調査する。
アマゾンはマーケットプレイスに出品する販売業者の非公開データを、自社の小売り部門を有利にするために不当に利用した可能性があり、競争法(独占禁止法)に違反した疑いがあると欧州委はみている。
欧州委はまた、同じ商品でもページのトップに表示され「カートに入れる」ボタンを獲得できる商品をアマゾンがどのように選んでいるのか、また小売業者に自前の物流・配送サービスを利用するよう圧力をかけているのかについても調査する。
ベステアー執行副委員長(欧州デジタル化総括、競争政策担当)は10日、ブリュッセルで記者団に対し、「アマゾンの成功や同社の規模を問題としているのではない」と述べ、アマゾンが小売業者でありながらも他社に販売プラットフォームを提供するという二重の役割を持っていることに関連した「極めて具体的なビジネス慣行」をEUは懸念していると説明した。
欧州委はアマゾンに異議告知書を送付。同社は制裁金の支払いや業務慣行の変更を命じられる可能性がある。
アマゾンはEUの見解に異議を唱え、「事実を正しく理解してもらえるよう、あらゆる努力を続けていく」との声明を出した。
同社の株価はニューヨーク時間午後1時24分現在、前日比3.3%安の3040.03ドル。
原題:Amazon Hit by EU Complaint, Faces New Probe Over Sales (2)(抜粋)