今朝ニュース速報が飛び込んできた。女子プロゴルフの笹生優花が全米女子オープンで優勝したとある。松山英樹のマスターズ優勝に次ぐ快挙。スポーツ界で若き日本人が躍動している。笹生19歳、笹生とプレイオフを争った畑岡奈紗22歳。プロテニスの大坂なおみは23歳だ。20歳前後の若い世代が、世界を相手に活躍している。それに引き替え・・・、なんて野暮なことをいうつもりはない。目を転じて韓国。最近めっきり影が薄くなった保守系野党の「国民の力」だが、11日に予定されている代表選挙で若干36歳の李俊錫氏が当選する可能性があるという。求心力のある指導者不在の野党で、国会議員の経験もない36歳がいきなり当選するかもしれない。文在寅政権が主張する「積弊清算」にうんざりしている韓国民の多くが、変化を求めているのかもしれない。

 時事通信によると、李氏は米ハーバード大卒のエリート。26歳だった2011年に当時党の非常対策委員長だった朴槿恵氏に委員に抜てきされた。国会議員選挙で3回落選したが、インターネット交流サイト(SNS)などを通じた発信で高い知名度を誇っているという。今月の3日、保守の地盤であり前大統領の地元でもある南部・大邱で行われた演説会で、「(前大統領の)弾劾は正当だった」と主張。「われわれは過去に戻らない」と「革新」を訴えたとある。朴氏を批判しながら未来を志向する姿勢が評価されているのかもしれない。「憲法や党の規定で李氏は次期大統領選に出馬できない」(時事通信)が、野党代表になれば大統領選挙そのものが大きく変わる可能性があるという。隣国ではゴルフの女子のプロに限らず政界でも若者が台頭しつつあるようだ。逆の動きもある。習近平主席の中国だ。

時事通信によると3日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版は、仕事上のストレス、家族のトラブル、経済的な困難を経験し、「横たわり族」になった若者を紹介した。中国では幼い頃から習い事や受験で厳しい競争にさらされる。最近では「朝9時から夜9時まで週6日働く」ことを意味する「996」と呼ばれる過酷な労働慣行が広がり、若者に徒労感がまん延しているという。記事はさらに有力紙・光明日報を引用する。「『横たわり族』は明らかに経済社会の発展にマイナスだと訴えた。経済発展の実績は、選挙を経ずに独裁体制を維持する共産党の大義名分となってきた。『頑張らない』風潮の広がりに共産党体制は懸念を強めている」とある。世界の若者を取り巻く風景はさまざまだ。スポーツ界以外の日本人の若者はどうなっているのだろう。気になった。