[上海 6日 ロイター] – 巨額の債務を抱えた中国の不動産開発大手、中国恒大集団の社債が6日、急落した。格付けの引き下げで、同社債の担保価値が実質ゼロになったことが背景。

上海証券取引所は6日、恒大集団の2022年7月償還債に異常な変動がみられたことを受け、取引を一時停止した。同社債は、3日も取引が停止されていた。

証取のデータによると、同債は午後に取引が再開されると25%超下落し40.18元の安値を付けた。来年の償還時の支払いを巡る投資家の懸念を示している。

深セン証取で取引されている23年5月償還債も取引停止となり、午後の取引再開後に35%超下落した。

中国の格付け会社、中誠信国際信用評級(CCXI)は2日、恒大集団および同社のオンショア債の格付けを「AAA」から「AA」に引き下げ、さらに格下げする可能性があるウォッチリストに指定した。

中国証券登記決済は翌3日、恒大集団の22年償還債のレポ取引における担保価値を7日付でゼロとした。

地元証券の幹部は、担保価値の低下は「灰色のサイ(明らかに存在するのに無視されてきた脅威)」だと述べた。

恒大集団はコメントを差し控えた。ただ、上海証取向けの声明で、格下げが同社債の担保としての利用に影響を与えると認めた。