[ロンドン 24日 ロイター] – 米金融大手JPモルガン・チェースは中国不動産大手、中国恒大集団の債務危機で、英金融大手のHSBCホールディングスとスタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行に余波が及び、損失を被る恐れがあるとの調査リポートを公表した。

他の金融機関や保険会社も、手数料収入の減少や投資対象の評価損といった間接的影響を受ける可能性があるという。

リポートでは、HSBCとスタンチャートは中国や香港で大きな利益を上げており、不動産開発業者向けシンジゲートローンの引き受けでも、外資系の中で最も深く関与してきたと指摘。このため、二次的な悪影響が直ちに及ぶ公算が大きいと分析した。

一方、HSBCとスタンチャートは、恒大関連で保有する直接的なリスク資産は限定的だと説明している。同リポートについてコメントは控えるとした。