【ロサンゼルス時事】米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のハンティントンビーチ市は3日、沖合約8キロで重油が漏れ、約48万リットルが太平洋などに流出したと発表した。米メディアによると、テキサス州のガス・石油会社が運営するパイプラインの破損が原因とみられ、これまでに魚や鳥の死骸が発見されているという。

 被害は海岸線だけではなく、保護されてきた湿地帯にも及んだ。ハンティントンビーチ市を含むオレンジ郡の当局者は米メディアに「何十年もかけてこの美しい(野生動物の)生息地をつくってきたが、一日で破壊された」と嘆いた。

 流出は2日に沿岸警備隊が確認。24時間体制で回収作業が行われている。ハンティントンビーチ市は、被害を受けた海岸線などを閉鎖した。国家運輸安全委員会は情報収集と原因究明のため、調査員を派遣すると発表した。