[ワシントン 23日 ロイター] – バイデン米大統領は23日、高インフレとガソリン価格高騰に対する政権の国内外における取り組みを強調し、米ガソリン価格は「間もなく」下落すると確約した。

米ホワイトハウスは23日、日本や中国、インド、韓国、英国と協調し、石油価格の抑制に向け、戦略石油備蓄を放出すると発表した。米政府高官によると、主要石油消費国が協調で放出するのは初めて。

バイデン大統領は放出規模は過去最大と強調した上で、「約束した通り、問題対処に向けた行動を取った」と言明。「時間はかかるだろうが、ガソリン価格は間もなく下落する。長期的にはクリーンエネルギーへの移行に伴い、石油への依存を減らす」と語った。

さらに、消費者に恩恵をもたらさず、過去最高益を計上している企業に批判の矛先を向け、ガソリンの卸売価格と小売価格の差が過去の平均と一致していれば、米消費者は高価格のガソリンの支払いを強いられていないと指摘。「企業はその差を利益として手に入れており、容認できない」と述べた。

ホワイトハウスは、ガス・石油会社による違法なガソリン価格つり上げの可能性を調査しているとした。