[東京 14日 ロイター] – 鈴木俊一財務相は14日の閣議後会見で、世界の最貧国を支援するため前倒しで実施する国際開発協会(IDA)の増資交渉について、主要7カ国(G7)が結束する必要があるとの考えを述べた。13日にオンライン形式で実施した財務相・中央銀行総裁会議でこうした認識を伝え、最終合意を呼び掛けた。

鈴木財務相は「きょうから始まる世界銀行グループの国際開発協会第20次増資の最終会合に向け、これまで議論を主導し、最終会合を主催する日本として、この増資を成功させる」と、国会内で記者団に語った。会見に先立つG7会合で「G7として強いコミットメントを示す必要があると申し上げた」ことも明らかにした。

G7では、世界経済やグローバルサプライチェーンなどについても意見を交わし、成長と分配の好循環を目指す日本の取り組みを紹介した。サプライチェーンの強靭化は「短期的にも中長期的にも世界的に重要な課題」との認識も示した。