[東京 18日 ロイター] – 米資産運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントは18日、東芝が計画している会社3分割について、近く開く臨時株主総会で3分の2の賛成を得るよう求める書簡を発表した。株主の信頼を得た上で計画を進めるべきとした。

ファラロンは東芝の第3位株主。経営陣と株主の信頼が欠如していることが「東芝の問題の核心」と指摘した上で、関係のさらなる悪化を避けるため、臨時株主総会で議決権の50%の承認(普通決議)ではなく、3分の2の承認(特別決議)を得るべきと訴えた。

東芝は3月末までに臨時株主総会を開き、3分割案に対する株主の意向を確認することにしているが、議案の詳細は発表していない。ファラロンは「議題が議決権の3分の2の賛成票を前提とすることを確保することを要請する」とした。

東芝の3分割計画を巡っては、第2位株主の3Dインベストメント・パートナーズが反対を表明。分割計画を定款に盛り込むよう求め、3分の2以上の株主の同意が実質必要になる提案をしている。

東芝はロイターの取材に「開催日および議案は臨時株主総会の招集を決定次第、公表する」としている。