[ニューデリー 22日 ロイター] – 英国とインド両政府は22日、防衛とビジネス協力を強化することで合意した。訪印したジョンソン英首相は、2国間の自由貿易協定が10月までにまとまる可能性があると述べた。

ジョンソン氏はインドのモディ首相との共同記者会見で「われわれは新しく拡大した防衛・安全保障パートナーシップに合意した。これは数十年にわたるコミットメントであり、両国間により緊密な絆を築くだけでなく、(モディ氏の国内製造業推進策である)『メーク・イン・インディア』を支援するものだ」と述べた。

自由貿易協定については「この10年間(2020年代)の終わりまでに両国の貿易と投資が倍増する可能性がある」と述べた。英国のデータによると、19年の英国の対インド貿易は230億ポンド(299億3000万ドル)だった。

また、高価な軍備の輸入を減らすために自国製の戦闘機を製造するというインドの目標を支持すると表明。インドは現在、ロシア、英国、フランスの戦闘機を保有している。

ジョンソン氏は、防衛装備品の納期を短縮するため、インドに特化した一般公開輸出ライセンスを創設するとも述べた。現在、このようなライセンスを持っているのは欧州連合(EU)と米国のみだ。