[東京 24日 ロイター] – 市場では、政府・日銀が21日に約5兆3800億円─5兆4800億円の円買い介入を行ったとの推計が出ている。円買い介入としては過去最大規模となる。
日銀は24日、金融機関の手元資金の総量を示す日銀当座預金残高で、25日は財政等要因が1兆1800億円の不足になるとの見通しを公表した。東京短資など民間短資会社3社が予想する財政等要因の余剰・不足額は4兆2000億円─4兆3000億円の余剰であり、25日が決済日となる21日の為替介入は、その差額である5兆3800億円─5兆4800億円規模にのぼった可能性があると市場では推計されている。
政府関係者らによると、政府・日銀は21日の海外市場でドル売り/円買い介入を実施した。円の対ドル相場が32年ぶり安値となる151円後半まで急落したことを受け、一段の円安進行の阻止を狙ったとみられるが、当局は介入の有無を公表していない。
財務省によると、8月30日から9月28日までの為替介入額は2兆8382億円だった。介入額は9月22日に実施したドル売り/円買いとみられ、円買い介入としては1998年4月10日の2兆6201億円を超える規模となった。今回は今年9月時を超える規模となった可能性がある。
正式な為替介入額(外国為替平衡操作の実施状況)は、9月29日─10月27日分が、10月31日午後7時に財務省から発表される。