[サンパウロ 31日 ロイター] – ブラジルで31日、現職ボルソナロ氏の大統領選敗北を受け、同氏を支持するトラック運転手らが各地で道路を封鎖するなど、抗議活動がエスカレートしている。封鎖は20州に及び、ブラジルの農産物輸出に影響を与えかねず、経済的な混乱を引き起こす可能性がある。

30日投開票された大統領選の決選投票では、左派のルラ元大統領(77)が右派のボルソナロ氏(67)に勝利したものの、ボルソナロ氏は31日になっても敗北を認めていない。

ある閣僚は、ボルソナロ氏は1日まで敗北を公に認めないと語った。

ビデオ映像では、道路を封鎖するトラック運転手らがルラ氏の大統領就任を阻止するために軍事クーデターを求める様子が映っている。

首都ブラジリアでは、警察が最高裁前の広場につながる道路を遮断。最高裁がルラ氏に有利になるよう動いたと考えるボルソナオ氏の支持者が、広場を占拠するとの情報を受けた。

高速道路警察隊によると、20州の236カ所で部分的または全面的に道路が封鎖されている。

ディーゼル燃料のコスト引き下げなどボルソナロ大統領の政策から恩恵を受けているトラック運転手は同氏の重要な支持層だ。