
[ニューヨーク 2日 ロイター] – 米国株式市場は続伸して取引を終えた。人工知能(AI)への熱狂が支えとなる一方、ホルムズ海峡の開放と数カ月にわたる戦闘の終結に向けた米国とイランの協議を巡る緊張がリスク選好を相殺した。
大半の業種が上昇する中、S&P総合500種とダウ工業株30種はプラス圏を維持。小型株中心のラッセル2000指数(.RUT), opens new tabが大型株をアウトパフォームした。ナスダック総合はわずかに上昇した。
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)(HPE.N), opens new tabの好決算やグーグルの親会社アルファベット(GOOGL.O), opens new tabによる資金調達計画を受け、AIインフラ構築に対する強気の見方が高まった。
ホライズン・インベストメンツのポートフォリオ管理責任者マイク・ディクソン氏は「市場は表面上、やや動意薄に見えるが、水面下では多くの動きがある」とし、「AIインフラのエコシステム全体で大きなばらつきが生じている」と指摘。また「モメンタムが勝ち続けるような過熱した『メルトアップ』相場に入る可能性がある」とし、「夏の終わりに今よりかなり高い水準で取引されているとしても全く驚かない」と述べた。
イランメディアは関係筋の話として、戦闘終結に向けた合意の覚書(MOU)策定を目的としたイランと米国のやりとりは数日前に停止されたと報じた。 もっと見る
一方、イスラエルはレバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する攻勢を強め、レバノン南部に対する空爆を継続した。 もっと見る
紛争に伴う原油価格高騰でインフレ懸念が高まる中、市場では米連邦準備理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切る可能性があるとの見方が出ている。
米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は2日、すでに高水準にあるインフレ圧力がさらに高まり続ける場合、FRBは近いうちに利上げを行う必要が生じる可能性があると述べた。 もっと見る
米労働省が2日発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は前月から73万1000件増の761万8000件と、2024年5月以来の高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は688万件だった。 もっと見る
S&P500の主要11業種では公益事業(.SPLRCU), opens new tabの上昇率が最大だった一方、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabの下げがきつかった。
HPEは19.5%急伸。AI向けデータセンターの設置拡大に伴う需要増加を受け、長期的な財務目標の達成時期を2年前倒しすると明らかにしたことを好感した。 もっと見る
アルファベットはAIインフラ拡張資金を調達するため、バークシャー・ハサウェイからの出資を含め、株式による総額800億ドルの調達計画を発表した。アルファベットの株価は3.9%下落した。 もっと見る
半導体大手マーベル・テクノロジー(MRVL.O), opens new tabは32.5%急伸。エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が同社について「次の(時価総額)1兆ドル企業」と評価したことが材料視された。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの下落を受け、コインベース(COIN.O), opens new tabが4.7%安、ストラテジー(MSTR.O), opens new tabは9.2%安となった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.52対1の比率で上回った。ナスダックでは1.1対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は205億1000万株。直近20営業日の平均は199億3000万株。
▽NY外為市場=ドル狭いレンジで推移、米イラン協議の進展見極め<ロイター日本語版>2026年6月3日午前 4:56 GMT+9

[ニューヨーク 2日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米・イランのホルムズ海峡再開に向けた合意の進展の兆候が注視される中、ドルは狭いレンジで推移した。
トランプ米大統領は2日、米国とイランの協議は継続的に行われていると述べ、両国が数日前に対話を停止したとする報道を否定した。こうした中、原油価格はこの日も上昇。投資家はイラン戦争の終結を巡る進展の報道を慎重に受け止めているとみられる。
コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏はリサーチノートで「米イラン交渉が進展せず、5日に発表される雇用統計が米経済の底堅さを裏付ければ、ドルは週を通じて勢いを増す可能性がある」と指摘した。
雇用関連指標では、米労働省が発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は前月から73万1000件増の761万8000件と、2024年5月以来の高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は688万件だった。
主要通貨に対するドル指数は0.046%高の99.216。同指数は5月15日以降、概ね98.9─99.5の狭いレンジで推移している。
円は対ドルで159.920円と弱含み。日本の政府・日銀が為替介入 に動く可能性のある水準とみられている1ドル=160円 に接近した。 片山さつき財務相は2日の閣議後会見で、為替円安に対し「必要に応じていつでも適切に対応する」と述べた。
ユーロは0.03%安の1.1629ドル。欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比上昇率が3.2%で、前月の3.0%から加速した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5.8%安の6万7213.42ドルと、4月以降の安値を付けた。
| ドル/円 NY終値 | 159.89/159.91 |
| 始値 | 159.71 |
| 高値 | 159.98 |
| 安値 | 159.72 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1631/1.1632 |
| 始値 | 1.1643 |
| 高値 | 1.1655 |
| 安値 | 1.1614 |