[ジャカルタ 10日 ロイター] – インドネシア政府当局者は10日、来週バリ島で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)にロシアのプーチン大統領が対面参加しないと述べた。

ロシアのラブロフ外相が代理で出席する。プーチン氏はオンラインで会合の一つに参加する予定という。

インドネシア海洋・投資担当調整相の報道官がロイターに明らかにした。

インドネシアはロシアを首脳会議に招待せずG20から追放するよう欧米諸国やウクライナから圧力を受けているが、全てのメンバーの合意がなければそうする権限はないとして抵抗している。

在インドネシアのロシア大使館の報道官は、プーチン氏がG20首脳会議に出席しないことを確認したが、これ以上の説明はしていない。

G20首脳会議は15日に開幕。バイデン米大統領や中国の習近平国家主席らが出席する予定となっている。

インドネシアは、ウクライナのゼレンスキー大統領も招待している。ゼレンスキー氏は、プーチン氏が出席するならば参加しないとしており、オンライン形式で討議に加わる見通しだ。

一方、ロシア通信(RIA)は10日、インドネシアのロシア大使館からの情報として、プーチン氏はビデオを通じて首脳会議に参加する可能性があると伝えた。

RIAは「プーチン氏の参加形式については現在、検討されているところだ」とし「ビデオ会議を通じて出席する可能性もある」とした。