• アマゾンが起債、RBCがHSBCのカナダ部門を買収へ
  • 米消費者信頼感が低下、独インフレ鈍化、ゴールドマンの配置転換
US soccer players warmup before the World Cup group B soccer match between Iran and the US at the Al Thumama Stadium in Doha, Qatar, Tuesday, Nov. 29, 2022. Photographer: Ashley Landis/AP

欧州中央銀行(ECB)のエコノミスト2人が2012年に公表したリポートによれば、10年のサッカー・ワールドカップ(W杯)では多くの試合が株式市場の通常取引時間中に行われ、米市場では同国代表チームの試合中に売買高が43%落ち込みました。今回のW杯では29日午後の取引時間中に米国対イランの試合。試合中の売買動向に関する細かいデータはまだ得られていませんが、開始前の段階で既にS&P500種株価指数の売買高は過去10日間の平均を下回っていました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

82.5億ドル

米アマゾン・ドット・コムは82億5000万ドル(約1兆1400万円)規模の起債を実施。事情に詳しい関係者が匿名を条件に語ったところによれば、起債は5本立ての無担保優先債。期間が最も長い10年債は、米国債に対する上乗せ利回りが0.95ポイントだという。調達資金は債務返済のほか、合併や自社株買いに利用される可能性があると、関係者は語った。

顧客基盤拡大へ

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)は英HSBCホールディングスのカナダ部門を現金135億カナダ・ドル(約1兆3800億円)で買収することで合意した。同部門はカナダでは銀行7位。RBCは顧客基盤を拡大し、西海岸でリテールのプレゼンスを強化する。RBCの発表によれば、買収は監督当局の承認を経て、23年後半までに完了する見通し。

二重の打撃

米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した11月の米消費者信頼感指数は100.2に低下し、4カ月ぶりの低水準となった。根強いインフレと金利上昇という二重の打撃を受けていることが背景。今後6カ月の見通しを反映する期待指数は75.4に低下。現況指数も下げて137.4と、21年4月以来の低水準を記録した。コンファレンスボードの景気指数担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「インフレと金利上昇が重なって、23年の早い時期にかけて信頼感と経済成長への試練となり続ける」と指摘した

ドイツでも鈍化

ドイツの11月のインフレ率は前月から低下した。スペイン、ベルギーでもインフレ減速が報告されており、ECBの利上げペース緩和を支持する向きにとっては追い風になる。ドイツの11月の消費者物価指数(CPI)は、欧州連合(EU)基準で前年同月比11.3%上昇。前月は11.6%上昇だった。エネルギー価格などが伸び鈍化の背景にあるという。

ロンドンからミラノへ

ゴールドマン・サックス・グループは、ユーロスワップ取引デスクの一部をロンドンからミラノに移す。英国のEU離脱に対応した配置転換が続いている。ゴールドマンは欧州大陸の各オフィスを拡充させるため人員の配置転換を行っていると、事情に詳しい関係者が語った。異動は来年の早い時期になる公算が大きく、ゴールドマンは現地での採用も進めると関係者の2人が述べた。現在のミラノの人員数は約80人。

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