[カブール 21日 ロイター] – アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が大学での女子教育停止を命じて一夜明けた21日、実際に女子学生らが大学の門から先に入るのを守衛に阻まれるなどした。大学の外に配置される治安要員の数もいつもより多いのをロイターも確認。武装したタリバン兵が女子学生に立ち去りを命じる光景もあった。

停止が発表された日は期末試験の準備をしていた女子学生も多かった。東部のナンガハル大学では医学部の試験中だった複数の男子学生が級友の女子学生らへの連帯を示すため、退室する動画がSNSに投稿された。各地の大学の男性教授が何人か地元テレビやツイッターで辞任を表明した。

国連は政権に対し、決定を直ちに撤回するよう要請。諸外国政府も一斉に批判している。ただ、タリバン指導部はこれまでも、国際社会との平和的な関係は望むが、国内問題に外国勢力が干渉すべきではないとの立場。外務省高官や政権報道官などはここ数か月で女子教育に理解を示す発言をしていたが、最終決定はタリバンの最高指導者が握っている。

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▽タリバンが女子大学教育停止を正当化、服装規定守らずと主張<ロイター日本語版>2022年12月23日7:18 午前