• マイクロソフトがオープンAIに100億ドル投資、CLO価格上昇
  • 米インフレに有益な兆し、アップルのヘッドセット、ECB路線維持
A commuter walks across the Brooklyn Bridge during a winter storm in New York, U.S., on Thursday, Feb. 18, 2021.  Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

暖冬でまだ測定可能(最低0.1インチ=約2.5ミリメートル)な降雪のないニューヨーク市ですが、25日にようやく雪が降りそうです。予報では午前中に最大2インチ(約5センチメートル)が見込まれています。米国立気象局(NWS)によるとNY市で初雪が最も遅かったのは1973年で、1月29日まで0.1インチ以上の降雪がありませんでした。今週25日が予報通りの降雪とならなかった場合、「雪なし」の記録が更新される可能性も十分あります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

100億ドル投資

米マイクロソフトは、チャットボット「ChatGPT(チャットGPT)」などを手掛けるオープンAIに投資する。マイクロソフトは急速に成長するAIの分野でアルファベットやアマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズと競合しており、最も人気が高く、かつ最先端のAIシステムの一部で優位性を得たい考えだ。発表文では具体的な投資額に触れていないが、事情に詳しい関係者によれば、投資額は複数年で合計100億ドル(約1兆3000億円)となる。マイクロソフトは2019年の段階で既にオープンAIに10億ドル出資していた。

リセッション懸念後退

バイアウト向けローンをパッケージしたローン担保証券(CLO)の価格が先月、大幅に上昇した。米欧のリセッション(景気後退)について投資家の懸念が後退していることがうかがわれる。「BB」クラスの米既存CLOは利回りが13%と、昨年10月の15%超から低下。新規の組成については、最も安全な部分でリスクプレミアムが1月半ば以降に約0.4ポイント縮小した。CLOの利回り低下はレバレッジドローンの価格上昇に寄与している可能性がある。ローンを購入するCLOマネジャーにとって、借り入れコストが低下するからだ。

「有益な兆し」

イエレン米財務長官はインフレ動向を前向きに感じていると述べ、米国の労働市場が堅調を維持しながらも世界各地でエネルギー価格とサプライチェーンの問題が緩和しつつあると主張した。「現在目にしているのは、サプライチェーン問題の著しい緩和と在庫の増加、輸送費用の低下だ」とイエレン氏は発言。また昨年下期の物価上昇圧力に大きく寄与した住宅市場の過熱も今年半ばまでに冷めるだろうと予想。「米国の堅調な労働市場とインフレの改善は続くと考えている。極めて有益な兆しだ」と語った。

視線と手の動きで操作

アップルが今年発表する予定の複合現実(MR)ヘッドセットは、スマートフォン「iPhone」基本システム(OS)の3Dバージョンを作るという野心的な試みであり、手と眼球の動きをトラックする機能でライバル製品に差を付けることを目指している。名称は「リアリティー・プロ」に決定する可能性が高く、値段はおよそ3000ドル(約39万円)に設定される見通し。

路線維持

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、インフレを目標に戻すためにあらゆる必要な行動を取ると述べ、向こう数回の会合で「大幅な」利上げがさらにあることを示唆した。総裁はドイツでの講演で、「インフレを速やかかつ確実に目標水準に戻すため、ECBは現在の路線を継続する」と発言。「2%の目標を超えるインフレ率が経済に定着しないようにすることが重要だ」と続けた。

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