防衛省は27日朝、北朝鮮から弾道ミサイル2発が発射され、いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したとみられると発表しました。

船舶や航空機への被害の情報は入っていないということで、防衛省が警戒・監視を続けています。

また、韓国軍の合同参謀本部によりますと、日本海に向けて27日朝発射したのは短距離弾道ミサイル2発で、ピョンヤン近郊に位置するファンヘ(黄海)北道チュンファ(中和)付近から発射したということです。発射時間は、27日午前7時47分ごろからだったとしています。

発射された2発はいずれも日本のEEZ外に

防衛省によりますと27日午前7時47分ごろと7時57分ごろ、北朝鮮西岸付近から弾道ミサイル合わせて2発が北東方向に向けて発射されました。

ミサイルはいずれも最高高度がおよそ50キロ、飛行距離がおよそ350キロで、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されています。また、いずれも変則的な軌道で飛行した可能性があるということです。

これまでのところ、船舶や航空機への被害の情報は入っていないということです。

北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは今月19日以来で、ことし8回目となります。またミサイル発射は、北朝鮮や韓国軍が発表した巡航ミサイルを含めると、ことし11回目です。

防衛省が情報の収集を進めるとともに、警戒と監視を続けています

北朝鮮 ことしに入ってのミサイル発射は

北朝鮮はことしに入って、
▽元日に「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル1発を発射しました。

先月には、
▽18日にICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」1発、
▽20日に「超大型ロケット砲」2発をそれぞれ発射しました。
また、
▽23日に戦略巡航ミサイル「ファサル2型」4発を発射したと、翌日になって発表しています。

今月は、
▽9日に「火力襲撃訓練」として、短距離弾道ミサイル6発、
▽12日に潜水艦からの発射訓練として戦略巡航ミサイル2発を発射したと、その翌日に発表しました。

さらに、
▽14日に「地対地戦術弾道ミサイル」の発射訓練だとして短距離弾道ミサイル2発を発射したのに続き、
▽16日にICBM級の「火星17型」1発を発射しました。

また、
▽19日にも短距離弾道ミサイル1発、
▽22日にも戦略巡航ミサイル4発をそれぞれ発射したとして、いずれも訓練だったと発表していました。

北朝鮮めぐる最近の動き

北朝鮮は、抑止力の強化を図る米韓両国に対して、対決姿勢を鮮明にしています。

米韓両軍は、朝鮮半島有事を想定して今月23日まで11日間の日程で定例の合同軍事演習を実施したほか、演習後も来月3日まで大規模な上陸訓練を行っています。

一方で北朝鮮は今月、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が談話を発表し「いつでも適切かつ迅速に、圧倒的な行動をとれる態勢を常に維持している」として、米韓両国に対抗する構えを示しました。

また朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議で「戦争抑止力をより効果的に行使するとともに威力的、攻勢的に活用するための重大な実践的措置を決定した」と発表していました。

さらに新型兵器の「核無人水中攻撃艇」の実験を日本海で実施したと今月24日に発表していました。