[南京(中国) 28日 ロイター] – 台湾総統経験者として初めて中国を訪問している馬英九前総統は28日、台湾海峡の両岸の人々は同じ民族であり、同じ祖先を抱いていると述べた。

南京にある孫文廟を訪問。馬氏は「台湾海峡の両岸の人々は中華民族であり、炎帝および黄帝の子孫だ」とコメントした。国籍には言及しなかった。

孫文は中華民国(台湾)の父とされ、清朝を倒したとして中国共産党にも称賛されている。

台湾野党・国民党の幹部である馬氏はまた、両岸関係の平和を望むとも表明した。台湾与党は馬氏の訪中を非難している。

今回の訪問で中国の上級指導者との会談は予定されていない。中国の習近平国家主席とは2015年にシンガポールで会談している。