[11日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏は11日、ツイッター運営会社の新たな最高経営責任者(CEO)を見つけたと明らかにした。自身は数週間内に最高技術責任者(CTO)の役割に移行するとした。

マスク氏は「X/ツイッターの新CEOを採用した。彼女は約6週間後に職務を開始する」とツイートした。新CEOの名前は明らかにしていない。

自身は会長兼CTOとして、製品とソフトウエア、システム運営を統括すると述べた。

これを受け、マスク氏がCEOを務める米電気自動車(EV)大手テスラの株価は2.1%上昇。同氏がツイッター経営に時間を取られているとの懸念が和らいだ。

次期ツイッターCEOについては、シリコンバレーの企業幹部が匿名を条件に、米コムキャスト傘下NBCユニバーサルの広告責任者リンダ・ヤッカリーノ氏の可能性があると指摘。同氏は先月、広告関連イベントでマスク氏と対談している。

あるツイッター関係者は、従業員同士の11日の会話で米ヤフーのマリッサ・メイヤー元CEOの名前が上がったと明かした。

従業員らは匿名チャットアプリの投稿で、ユーチューブのスーザン・ウォジスキ元CEOやマスク氏が設立したニューラリンクの幹部シボン・ジリス氏の名前も挙げているという。

マスク氏率いるスペースXのグウィン・ショットウェル社長、テスラのロビン・デンホルム会長が指名される可能性もあると、CIルーズベルトのシニアポートフォリオマネジャーは語った。

マスク氏は昨年12月、自身がツイッターのトップを辞任すべきかを問う投票をツイッター上で実施し、57.5%が賛成と答えた。これを受けて、後任が見つかればCEO職を退くと表明していた。