• 円が対ドルで150円台下落後に一転急伸、米求人件数が予想外に増加
  • アトランタ連銀総裁、マッカーシー下院議長を解任、イーライリリー
Excavator at the construction site of a China Evergrande Group development in Wuhan, Dec. 22, 2021. 
Excavator at the construction site of a China Evergrande Group development in Wuhan, Dec. 22, 2021.  Photographer: Andrea Verdelli/Bloomberg

世界経済の重しとなっている中国経済の低迷。それを示すデータの一つが、パワーショベルの販売です。2022年に前年比で45%減少したのに続き、今年はそこからさらに同43%減る落ち込みぶり。パワーショベル販売は建設活動の先行指標です。ブルームバーグ・インテリジェンスは、不動産関連の指標やセメント生産が依然弱いことも挙げ、「中国経済の回復ペースは緩慢になる可能性がある」と指摘しています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

一転して急伸

円が対ドルで心理的節目の150円を下回った直後に一転して急伸。円下落に歯止めをかけようと、日本当局が介入を実施しているとの観測が流れた。円は米求人件数の発表後に昨年10月以来の安値となる1ドル=150円16銭まで下落。そこから数秒間で約2%上昇し、147円43銭まで急反発した。CIBCの為替戦略グローバル責任者、ビパン・ライ氏は日本当局の介入の可能性について「公式に確認されるまでは分からないが、そのような感じがあるのは確かだ」と述べた。財務省幹部は介入に入ったかどうかはノーコメントだと回答した。

サプライズ

米求人件数は8月に961万件と、予想外に増加。全てのエコノミスト予想を上回った。市場予想では881万5000件への減少が見込まれていた。ホワイトカラーの求人が急増したことが主因で、労働需要の底堅さを浮き彫りにした。失業者1人に対する求人件数は前月から変わらずの1.5件。ピークの2022年には2件に達していた。

長期間据え置きを

米アトランタ連銀のボスティック総裁はインフレ率を目標の2%に戻すため、政策金利を高水準で「長期間」据え置くべきだとの考えを示した。「利上げを急ぐつもりはないが、利下げを急ぐつもりもない」とした上で、「長期にわたり据え置くことを望む」と指摘。2024年は年末近くに1回のみ利下げするのが適切になるだろうと語った。インフレ期待が動かない限り、「われわれは忍耐強く臨むことができる」とし、「インフレが鈍化する」のに伴い、金融政策は一段と景気抑制的になると述べた。

マッカーシー下院議長、解任

マッカーシー米下院議長(共和)が3日、党内の造反の動きで解任された。米国で下院議長を解任されるのはマッカーシー氏が初めて。米議会がさらに混迷を極めるのは必至だ。

がん治療薬

米製薬大手イーライリリーは、前立腺がんなど向けに放射線療法の開発を手掛けるポイント・バイオファーマ・グローバルを約14億ドル(約2100億円)で取得することで合意した。ポイント・バイオファーマ株1株当たり現金12.50ドルを支払う。これはポイント・バイオファーマの2日終値から87%のプレミアム水準。イーライリリーは肥満症薬やアルツハイマー病治療薬を巡る収益押し上げ期待から足元で時価総額が拡大しているが、がん治療薬の分野でも2019年のロクソ・オンコロジー買収を皮切りに、存在感を高める戦略に注力している。

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