田中角栄元総理の邸宅、いわゆる「目白御殿」がきのう全焼した。失火の原因はまだ明らかになっていない。NHKによると、ここで暮らしている娘の田中真紀子氏は「建物内で線香をあげた」などと説明しているという。失礼だが真紀子氏も80近いご高齢。線香を挙げる手元がぶれて香炉にきちんと線香がささらず、しばらくして落下したのかもしれない。それが火種となって全焼した、「線香をあげた」との証言から連想する素人考えである。それにしても出火は午後3時20分ごろと報道にある。3時ごろに線香をあげたとしても、そんな時間に線香を挙げること自体ちょっと奇異な感じがする。出火原因の特定を待つしかないが、午後3時過ぎに出荷して鎮火したのは午後10時前だったと、NHKは伝えている。鎮火まで6時間半もかかっている。燃えてもなお“闇将軍”の抵抗にあったかのようだ。それにしても全焼とは、昭和史を彩った目白御殿のあまりにも呆気ない消失だった。

人気芸人の松本人志さんが当面の間活動を休止するときのう発表した。文春砲にともなう批判の回避が目的だろう。吉本興業は「松本さんから『さまざまな記事と対峙(たいじ)して、裁判に注力したい』との申し入れがあった」と説明している。だが、推測するにこれは「世間の批判に耐えきれない」とのギブアップ宣言ではないか。文春の取材は徹底している。セクハラをうけた女性の証言はきちっと裏付けをとっている。事実は曲げられない。昨年の暮れに記事が出たあと吉本興業は「事実無根」と主張、「法的措置を検討していく」とコメントした。当の松本さんは8日、自身のX(旧ツイッター)に「事実無根なので闘いまーす」などと書き込んだようだ。これも素人考えだが、松本さんサイドには法的措置も戦う気もない気がする。被害者が訴訟を起こせば、松本サイドは完敗だろう。水面下で和解が進行し、松本さんは芸能界を引退する。そんなシナリオがすでに描かれているのではないか。

能登地震で防衛省は8日、昨年4月に沖縄・宮古島周辺で10人が死亡した墜落事故以来、任務飛行を停止していた陸上自衛隊のUH60JAヘリコプターを能登半島地震の災害派遣任務に参加させると発表した。時事通信が伝えている。機種はなんであれ、ヘリコプターの増援は当然だろう。元旦の夕刻に発生した能登地震の被災状況は依然として全容把握に至っていない。テレビの中継をみながら、「どうしてヘリで物資を輸送しないのだろう」と疑問に感じている人が多いのではないか。多分ヘリを使って物資の輸送を行っていると思う。テレビがその状況を伝えていないだけだろう。それにしてもこの情報を防衛省が発表したのはどうしてだろう。少し気になった。本来なら岸田首相が座長を務める「災害対策本部」がいち早く検討し発表すべき事柄ではないのか。年明け早々、不可思議なことが次々に起こっている。なんとなく嫌な予感がする。

スタンダードプラン 詳細はこちら