▽プーチン氏側近「米ロの信頼回復必要」、北極圏協力再開も示唆<ロイター日本語版>2025年4月22日午前 1:38 GMT+9

[モスクワ 21日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領の側近であるニコライ・パトルシェフ氏は21日、ロシアと米国という「二大強国」間の信頼を回復しなければならないと述べた。また、ロシアが北極圏で米国との協力を再開する姿勢も示した。
パトルシェフ氏はロシア主要紙コメルサントに対し「ロシアと米国は大国として、歴史的に世界の運命に対する特別な責任を負っている」とし、「過去数十年間、数世紀の経験が示すように、最も困難で危機的な時期でも、常に相違点を乗り越えることができた」と指摘。ロシアは北極圏で米国との協力を再開する準備ができていると語った。
パトルシェフ氏はプーチン氏と同じサンクトペテルブルク出身で、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身。連邦保安局(FSB)長官や国家安全保障会議書記を歴任し、大統領補佐官を務める現在もクレムリン(ロシア大統領府)の最も影響力のある強硬派の一人として知られる。
▽米提案のウクライナ和平構想、クリミア半島のロシア併合を承認…NATO加盟の排除も盛り込む<読売新聞オンライン>2025/04/21 18:36
【ワシントン=池田慶太】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは20日、ロシアのウクライナ侵略の和平交渉で米国が提案した和平構想の概要を報じた。ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所の周辺地域を中立地帯に指定し、米国の管理下に置くことなどが柱だ。17日にウクライナや欧州主要国に示されたという。
ザポリージャ原子力発電所=ロイター
ザポリージャ原発は欧州最大級で、侵略開始後の2022年以来、露軍が占拠している。構想では、停戦実現後に発電した電力をウクライナ領土とロシアの支配地域の双方に供給する可能性があるという。トランプ米大統領は3月、米国が原発の所有や運営を行うことを提案した。
また、構想では現在の戦線に沿って戦闘を凍結し、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合を米国が承認する。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を排除する内容も盛り込まれている。
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