▽ロシア、「欧州で新たな軍事行動」準備進める-ゼレンスキー大統領
Olesia Safronova
- ロシアが兵士69.5万人展開、12.1万人を戦略的予備兵に-ウクライナ
- ウクライナ、今後もロシア領内深部への攻撃を継続する-軍総司令官
ウクライナのシルスキー軍総司令官は21日、ロシアが拡大した前線に推定69万5000人の兵士を展開し、さらに12万1000人の戦略的予備兵を確保しており、ウクライナでの戦争を終結させる兆しは見られないと指摘した。
一方、ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)とテレグラムに投稿し、ロシアが「欧州領内で新たな軍事行動を準備している証拠」をウクライナは把握していると書き込んだ。これはウクライナ国防情報機関トップの報告に基づくとしたが、詳細には触れなかった。「われわれは引き続きパートナー国に情報を提供していく」と表明した。
シルスキー氏はキーウで記者団に対し、ロシアによるウクライナ侵攻が4年目に入り、ロシア軍は月平均で約9000人の新兵を動員できていると語った。ブルームバーグはこの数字を独自に検証できなかった。
同氏は「彼らは長期戦、消耗戦に備えており、これが主な戦略だ。人的資源で圧力をかけ、大軍によって疲弊させようとしている」と述べた。
前日にはロシアのプーチン大統領が、ウクライナは「現地の現状」を認識する必要があると述べていた。これはロシア軍が占拠する東部および南部の領土を指している。
シルスキー氏はウクライナが今後もロシア領内深部への攻撃を継続し、その深さと規模を拡大していく方針だと説明した。前線から数百キロ離れた標的を狙うことも多い、こうした攻撃は、ロシアに軍事的打撃を与える上で最も効果的な手段だと強調した。
原題:Ukraine Says Russia Not Winding Down and Now Eyeing Europe (1)(抜粋)