
[ワシントン/ドバイ 15日 ロイター] – トランプ米政権は15日、イランと戦闘終結に向けた合意に達することに楽観的な見方を示しつつも、イランが強硬な姿勢を崩さなければ、経済的圧力を強めると警告した。
トランプ大統領は複数メディアとのインタビューで、イランとの紛争が間もなく終結する可能性があり、今後「素晴らしい2日間」を迎えるという認識を示した。また、米国とイランが再協議を行うことで原則合意したという情報が伝わる中、協議の仲介役を務めるパキスタン軍のトップが15日、テヘラン入りした。
トランプ大統領は14日に収録され、15日に放映されたFOXビジネスとのインタビューで、イランとの紛争について「もうすぐ終わるだろう」と語った。
また、ABCニュースの記者はXへの投稿で、トランプ大統領が「これからの2日間は素晴らしいものになると思う」と述べたと報じた。
トランプ氏は米紙ニューヨーク・ポストに対しても、イランとの協議が「今後2日以内にパキスタンで行われる可能性がある」と述べていた。
ホワイトハウスのレビット報道官は記者会見で「合意の見通しは明るい」とし、パキスタンが仲介する協議は「生産的で継続中」だと評した。対面での協議はまだ確定していないものの、おそらく再びパキスタンで行われるという見通しを示した。
レビット報道官はまた、米国とイランが合意している2週間の停戦を巡り、米国が延長を正式に要請したとの報道を否定した。
<再協議の兆し>
パキスタン軍は、軍トップのムニール参謀長がテヘランに到着したと確認した。イランと米国の見解の相違を縮めることが目的という。
こうした中、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米国とイランが再協議を行うことで原則合意したと報じた。ただ、日程や開催場所などの詳細はまだ未定だという。
米ニュースサイトのアクシオスの記者も、米国とイランが14日に行った協議で進展があり、戦闘終結に向けた枠組み合意に近づいたと報じた。
<イランへの経済的圧力>
レビット報道官と会見に臨んだベセント米財務長官は、米国によるイランの港湾への船舶に対する封鎖措置によって、中国によるイラン産原油の購入が「一時停止」される見通しとした。中国はこれまで、イランが輸出する原油の80%超を購入していたとされる。
さらに、米財務省が中国の2つの銀行に対し、イランの資金を取り扱う場合は制裁措置を科すと警告したと明らかにした。銀行名には言及しなかった。
また、ロシア産およびイラン産原油の一部を各国が購入することを容認する制裁免除措置を延長しないとし、米国は今後、イラン産原油を購入する国に対し二次制裁を課す可能性があると警告し、「イラン側は、これまでに見られた軍事的行動に匹敵する金融面での措置となることを認識すべきだ」と述べた。
<ホルムズ海峡>
週末に行われた米・イラン協議が合意に至らなかったことを受け、米国は13日、イランの港湾に出入りする船舶の航行を阻止することを目的に、ホルムズ海峡での封鎖措置を開始。米軍は、この措置により引き返す船舶が増えていると明らかにした。
イラン政府に近い関係筋がロイターに対し明らかにしたところによると、イランは、米国との協議で合意が成立し新たな衝突の回避が確保されることを条件に、ホルムズ海峡のオマーン側の海域を通過する船舶について、攻撃を受ける危険のない自由な航行を認めることを検討する可能性がある。イランが米国との交渉で提示している提案の一部という。