Erik Wasson、Catherine Lucey、Caitlin Reilly、Maria Paula Mijares Torres

  • トランプ氏は膠着を利用して民主党の重点政策削減進める考え示す
  • 両党は引き続き責任を押し付け合い、打開の兆し見えず

米連邦政府機関の一部閉鎖は9日目に入り、共和、民主両党の議会指導部は依然として互いに責任を押し付け合っている。トランプ大統領はこの行き詰まりを利用し、民主党の重点政策や官僚機構の削減を進める考えを改めて示した。

  行政サービスから航空業界まで政府機関閉鎖の影響は広がりつつあるが、打開の兆しは見られない。

  トランプ氏は連邦職員の解雇や一部職員への未払い給与の補填(ほてん)見送り、民主党が重視するプログラムの予算削減を繰り返し示唆してきた。ただ、現時点で具体的な措置は取られていない。一部の共和党議員は、こうした戦略が政府機関閉鎖の責任は民主党にあるというメッセージを弱めていると懸念を示している。

  事情に詳しい関係者が9日に明らかにしたところでは、上院は政府閉鎖が続いた場合は、来週の休会を取りやめ、議員をワシントンにとどめる予定。一方、ジョンソン下院議長(共和党)は、政府資金を11月21日まで手当てするつなぎ予算案を可決したことで下院はすでに責任を果たしたとして、政府閉鎖前から議員召集に否定的な考えを示してきた。

Congressional Lawmakers Continue Work On Funding Bill After Government Shuts Down
ジョンソン下院議長(中央、10月2日)Photographer: Andrew Harnik/Getty Images

  トランプ氏はこの日、自身が民主党と協議していると述べたが、具体的な名前は挙げず、現在誰が民主党を率いているのか分からないと語った。また、民主党のプログラム削減が近いと改めて警告。「共和党は支持していないが、人気の高い民主党のプログラムをわれわれは削減する。政治とはそういうものだ。この状況を招いた民主党に責任を取らせる」と述べた。

  政府機関の一部閉鎖が10月1日に始まって以来、再開に向けた合意の兆候はほとんど見られない。民主党は、2025年末に失効する医療保険制度改革法(オバマケア)補助金の延長やメディケイド(低所得者向け医療保険制度)削減の撤回のほか、議会が承認した歳出の執行を大統領が拒否する権限を制限する新たな規定も求めている。

  共和党内には、オバマケア補助金の延長と官僚制改革を組み合わせる案に関心を示す議員もいるが、指導部はこの問題の正式交渉は政府再開後に行うべきだとしている。両党の穏健派議員による非公式協議は続いているものの、合意の道筋は見えていない。共和党議員の多くは同補助金の延長になお反対している。

  共和党指導部は民主党との交渉を拒否しており、代わりに少数の民主党上院議員を取り込んで共和党のつなぎ予算案を通過させたい考えだ。

原題:Trump Renews Threats With Congress Mired in a Shutdown Brawl(抜粋)