- 21日協議と米当局、イランは海上封鎖理由に応じない方針と現地報道
- 協議が不首尾に終われば発電所と橋を破壊するともあらためて警告

Salma El Wardany、Arsalan Shahla、Alex Longley
トランプ米大統領は19日、イランとの2回目の協議を週内にイスラマバードで早期開催する意向を表明した。一方、協議が不首尾に終わった場合はイランの全ての発電所と橋を攻撃するとあらためて威嚇した。
イラン側は協議参加について明確な意思を示していない。準国営タスニム通信は、米国による海上封鎖が続く限り、協議には応じない方針だと報じた。パキスタンを仲介役とした米国とのメッセージのやりとりは、1回目の協議終了後も続いているという。
トランプ氏はこの日朝早く、「われわれは非常に公正で合理的な取引(DEAL)を提示している。彼らがそれを受け入れることを望む。応じなければ、米国はイラン国内の全ての発電所と全ての橋を破壊する」と、ソーシャルメディアに投稿した。
ホワイトハウス当局者によれば、バンス副大統領とウィトコフ特使、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が20日夜にイスラマバードへ向かい、21日の協議に臨む予定。
米国・イラン間の不安定な停戦期間は21日に期限を迎える。こうした中、多国籍の共同海事情報センター(JMIC)は、ホルムズ海峡においてイラン側による複数の船舶攻撃や機雷の存在を報告し、全般的リスク水準は「危機的」だとした。
米国のウォルツ国連大使はCBSの番組で、第2回協議はバンス副大統領が先に提示した条件の延長戦上で行われることになると述べた。
トランプ氏は投稿に先立ち、イランが重大な停戦違反を犯したと述べる一方で、和平合意は依然として可能だとの認識を示した。ABCニュースが伝えた。

イランは18日、前日の全面開放宣言から一転してホルムズ海峡を再び封鎖。米国による海上封鎖が続いていることが理由だと説明し、通航を試みた一部船舶を銃撃するまでに至っている。
世界の原油および液化天然ガス(LNG)の約5分の1が通過していたホルムズ海峡を巡る対立は、世界的なエネルギー危機を一段と深刻化させる恐れがある。また、トランプ氏が週末に示した戦争の早期終結見通しにも影を落としている。
ホルムズ海峡は未解決の問題の一つに過ぎず、イランの核開発能力やイスラエルによるレバノン攻撃も重要な争点だ。トランプ氏はイランが核計画を終わらせることに同意したと述べたが、イラン側はこれに異議を唱えている。
レバノンでも緊張再燃
イスラエルとレバノンでの停戦にも不安定化の兆しが出ている。イスラエル国防軍(IDF)は、停戦に違反して部隊に接近した「破壊工作員」を攻撃したと発表した。イスラエル兵1人が死亡し、3人が負傷したという。
イスラエルとレバノンの停戦合意では、イスラエルが「計画された攻撃や差し迫った攻撃、あるいは進行中の攻撃に対して、いかなる時も自衛のために必要なあらゆる措置を講じる権利を維持する」ことが認められている。
イスラエルは18日、南レバノンで「テロリスト集団」を攻撃した。マクロン仏大統領は、レバノンで国連平和維持部隊に対する攻撃によりフランス兵1人が死亡したと述べ、イランの代理勢力であるヒズボラの仕業との見方を示した。
トランプ氏は17日、イランとの7週間に及ぶ戦争を終結させるための合意が間近に迫っているとの見方を表明。イランの「核のちり」の回収に米国が協力すると述べていた。
これに対し、イラン外務省のバガイ報道官は同日遅くに国営テレビで、濃縮ウランは「イランの国土と同じように、われわれにとって神聖なものであり、いかなる状況下であれ、どこへも移送されることはない」と発言。核問題を巡る双方の隔たりが大きいことが浮き彫りとなっていた。
原題:Trump Says New Iran Talks to Seek End of Hormuz Standoff (1)、Hormuz Chaos, Lebanon Clashes Dent Trump Peace Deal Hopes (3)(抜粋)