• 容疑者、具体的な標的や動機は不明-単独で行動した可能性
  • トランプ氏を、犯罪を犯した「裏切り者」と非難-家族宛て声明文

Shiyin ChenSam Kim (News)

トランプ米大統領が25日出席したホワイトハウス記者協会主催の夕食会会場のホテルで発砲があった事件を巡り、ブランチ司法長官代行は、武装していた容疑者が政権幹部を標的にしていた可能性が高いと述べた。

  ブランチ氏は26日にNBCの番組に出演し、容疑者の男は単独で行動したと考えられていると説明した。

Security Scare At The White House Correspondents' Dinner With President Trump
夕食会会場での事件後に椅子を飛び越えるホワイトハウスのスカビノ大統領次席補佐官(4月25日)Photographer: Chip Somodevilla/Getty Images

  これまでの捜査に基づき、容疑者は政権幹部を標的としていたとみているとブランチ氏は述べ、容疑者の書き込みや関係者への聞き取りを根拠に挙げた。一方で、トランプ氏が標的だったかどうかについては明言を避け、同氏も政権の一員であるとするにとどめた。

  ホワイトハウスのレビット報道官はソーシャルメディアへの投稿で、容疑者は大統領の暗殺とトランプ政権の高官をできるだけ多く殺害することを狙っていた可能性があると示唆した。ただ、この見解が法執行機関の調査結果に基づくものかどうかは現時点で不明だ。

  容疑者はカリフォルニア州トーランス在住のコール・トマス・アレン(31)と特定されている。

  容疑者は2017年にカリフォルニア工科大学で機械工学の学位を取得。25年までカリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校で、コンピューターサイエンスの修士課程に在籍していた。  

  容疑者は数年にわたりひそかに武器を集めていたことが、ブルームバーグが確認した法執行機関の情報資料で明らかになった。同資料によると、25年8月にカリフォルニア州トーランスの銃器販売店で散弾銃を購入し、23年10月には同州で半自動式拳銃を入手していた。

  容疑者はロサンゼルスからアムトラックを利用しシカゴ経由でワシントンへ移動した。到着後は、夕食会が開催されたホテル「ワシントン・ヒルトン」にチェックインし、襲撃前の数日間滞在していたと、ブランチ氏が26日、CBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で明らかにした。

  容疑者の具体的な標的や動機は明らかになっていない。ただ、家族に送った長文の声明文をブルームバーグが確認したところ、トランプ大統領を犯罪を犯した「裏切り者」と非難する内容が含まれていた。被害を最小限に抑えるため、スラッグ弾ではなくバックショット弾を使用すると記していたという。文書には「友好的な連邦の暗殺者」と署名されていた。

  トランプ氏は26日、FOXニュースのインタビューで「彼は長い間、心に多くの憎しみを抱えていた」と述べ、「宗教的なもので、強い反キリスト教的なものだった」と語った。

  FOXニュースはまた、容疑者の兄がコネティカット州ニューロンドンの警察にこの声明文を通報していたと報じた。トランプ氏は「家族は彼が大きな問題を抱えていたと語っていた」とし、「もっと強く通報すべきだったのかもしれないが、難しいことだろう」と述べた。

  ブランチ氏によると、初期の証拠は容疑者が政権幹部を標的にしていた可能性を示しているが、詳細は明らかにしていない。容疑者は捜査に協力していない。

  容疑者は連邦法違反として、暴力犯罪における銃器使用と危険な武器による連邦職員への暴行の2つの罪に問われている。ブランチ氏によると、今後さらに罪状が追加される見通し。容疑者は27日にワシントンの連邦地裁で罪状認否手続きに臨む予定。

原題:Gunman in DC Gala Attack Built Up Arsenal to Target US OfficialsGunman at DC Gala Believed to Be Targeting US Officials (3)Suspect in DC Gala Attack Spent Several Years Acquiring Guns (1)(抜粋)