• イラン側の回答は「検討中」-外務省報道官がタスニム通信に語る
  • 米国とイラン、来週にイスラマバードで協議再開する可能性-WSJ

Jennifer A DlouhyPatrick SykesOmar Tamo

米国は、トランプ大統領による戦争終結に向けた最新提案について、イランが近く回答するとの見通しを示した。一方で、ホルムズ海峡では衝突が発生しており、約1カ月続く停戦が揺らぐ恐れもある。

  イランは依然として、トランプ氏が6日に提示した停戦案を受け入れるかどうか明らかにしていない。この提案は、今後1カ月でイランがホルムズ海峡を再開し、米国はイランの港湾に対する封鎖を解除するという内容だ。

  イラン外務省のバガイ報道官は、半国営タスニム通信に対し、イラン側の回答は「検討中だ」と述べた。ただ、回答時期には言及しなかった。

  米国が提示した1ページの覚書は、イランが受け入れれば、中東で数千人の死者を出し、エネルギー価格を急騰させた戦争が終結することを示唆している。ただし、その後もイランの核開発計画を巡る合意に向けた交渉は必要となる。

  原油相場は8日の取引で小幅に上昇。投資家は、戦闘の再燃が停戦を破綻させないか注視している。北海ブレント原油は1バレル=101ドル付近で取引を終了。週間では約6%の下落となった。

  米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米国とイランが来週にもパキスタンの首都イスラマバードで協議を再開する可能性があると報じた。イラン側は、核物質を米国に移送することには引き続き反対しているという。

  トランプ氏は戦争終結を求める国内外からの強い圧力に直面している。米国では戦争への反対が広がり、ガソリン価格高騰への不満も広がっている。来週には中国の北京で習近平国家主席との首脳会談を予定しているが、中国の王毅外相はこれに先立ち、イランのアラグチ外相と戦争開始後初めて会談し、海峡の早期再開を求めた。

衝突続く

  ホルムズ海峡では衝突が2日連続で発生し、緊張が一段と高まっている。米軍は8日、封鎖の突破を試みていた未積載のイランの石油タンカー2隻に対して空爆を実施し、同国港湾への進入を阻止した。米中央軍が発表した。

  米国はこれに先立ち、7日夜にホルムズ海峡を航行していた米軍艦船3隻への攻撃に関与したとして、イラン国内のミサイルおよびドローン発射拠点を標的にしていた。米中央軍によると、艦船への被害は確認されていない。

  イランは、この行動が停戦合意に違反すると主張。同国外務省はSNSへの投稿で、一連の衝突について、「米政権が状況を理解できず、自分たちで引き起こした行き詰まりから抜け出せていない混乱と無力さを表している」と批判した。

  トランプ氏は、イランが提案を拒めば、さらに激しい攻撃に踏み切ると警告している。

原題:US Expects Iranian Response Friday Amid Clashes in Hormuz (1)(抜粋)