- 米CPIの加速続く、トランプ氏が米中首脳会談に向け出発
- 原油高続く、AI計算能力の先物、英首相が辞任否定

マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
インフレ上振れ
米消費者物価指数(CPI)は4月に前年同月比3.8%上昇と、2023年以来の高い伸びを示した。イラン戦争に伴い、ガソリン価格は過去2カ月間で約28%上昇。食品や家賃、航空運賃なども前月比の上昇率が大きくなった。インフレ率は賃金上昇ペースを上回り、消費者に打撃を与えている。シカゴ連銀のグールズビー総裁は、関税やエネルギー価格の急騰の影響を受けないサービスインフレの加速を特に懸念していると述べた。
出発
トランプ米大統領は13日から中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行う予定だ。この訪問でトランプ氏は経済関連の合意と「熱狂的な」歓迎を期待している。だが実際には、イランとの戦争によって自らの立場が制約される中、より自信を強めた習氏と対峙することになる。トランプ氏はホワイトハウス出発に際し「習主席とはさまざまな問題について話し合うが、何よりも貿易が中心なるだろう」と語った。
原油高続く
原油相場は大幅続伸。北海ブレント原油先物は1バレル=107.77ドルで終え、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は102.18ドルで終了。トランプ大統領が最新停戦案に対するイランの回答を拒絶したことから、ホルムズ海峡の閉鎖長期化が懸念されている。トランプ氏はイランが降伏するのは「単に時間の問題だ」と述べた。一方、イランの主要輸出ターミナルからの原油出荷は、ここ数日停止している状況が衛星画像からうかがえる。戦争開始以降で長期停止が示されたのはこれが初めてだ。
AI計算能力の先物
デリバティブ取引所運営の米CMEグループは、人工知能(AI)ブームを支える計算能力の先物市場を創設する方針だ。これにより、トレーダーや金融会社、AI開発企業、クラウド事業者は価格変動やボラティリティーを管理しやすくなるという。市場情報会社シリコン・データが提供する指数が商品の基盤となる。同指数は、AIモデルの訓練で中核的役割を果たすGPU(画像処理半導体)の時間当たりレンタル費用を追跡する。
辞任否定
英国の与党・労働党内で退陣要求が広がっているスターマー首相だが、強気の姿勢を崩さず、党首選を経ずに辞任するつもりはないと閣議で明言した。先週の地方選が散々な結果だったことを受けて自身を引きずり下ろそうとする動きが一部議員に見られるが、英国にとって「不安定化」を招き、経済的なコストを生じさせていると批判。労働党党首としての自身の地位に正式に挑むと発表した者はまだ誰もいないと指摘した。英10年債と30年債の利回りは2008年以来の高水準を付け、外国為替市場ではポンド売りが目立った。
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