• 「習氏はイランに軍事装備を供与しないと言っていた」とトランプ氏
  • 拿捕された商船の詳細は不明、イランに向かっているもよう-UKMTO
ホルムズ海峡のタンカー
ホルムズ海峡のタンカーSource: AP Photo

Omar TamoEltaf NajafizadaAlex Longley

トランプ米大統領は、中国がイランとの交渉を後押しする用意があるとの認識を示した。トランプ氏は戦争終結とホルムズ海峡の再開に向け、外交的解決を模索している。これに先立ち、アラブ首長国連邦(UAE)沖では商船が拿捕されたとみられる事態が発生した。

  北京を訪問中のトランプ氏は、習近平国家主席から協力の申し出があったと明らかにした。ただ、中国側はこれを明確には確認していない。米中首脳会談に関するホワイトハウスの発表によると、両国はエネルギーの自由な流通を支えるため、ホルムズ海峡の開放を維持する必要があるとの認識で一致したという。

  FOXニュースのインタビューでトランプ氏は「習氏はイラン側に軍事装備を供与しないと言っていた」と発言。さらに「習主席は合意の成立を望んでいる。必要ならどんな形でも支援したいと申し出た」と述べた。

  中国はイラン産原油の最大の輸入国であり、外交面でも重要なパートナーであることから、イランに一定の影響力を持つ。

商船拿捕

  UAE沖では14日、商船が何者かに拿捕されたもようで、重要航路であるホルムズ海峡の安全確保を巡る不透明感が強まった。英国海事貿易機関(UKMTO)によると、拿捕されたのはUAEの沖合い38海里で、現在はイランに向かっている。商船の詳細は明らかになっていない。

  世界の石油と液化天然ガスの供給の約2割が通過していたホルムズ海峡は、米国とイスラエルが2月末にイランに対する攻撃を開始して以来、実質的な封鎖が続いている。今週に入り船舶の海峡通過が増えつつある様子が見られていたが、そうした中で今回の拿捕が発生した。

  イランはこの日、中国外務省との協議を経て、中国船舶の一部がホルムズ海峡を通航する見通しだと明らかにした。半国営ファルス通信が匿名の情報源を引用して伝えた。船舶は「イラン側の管理手順」に従って通航を認められるという。

  これとは別にイラン国営テレビは革命防衛隊海軍当局者の話として、13日夜以降に30隻の船舶がホルムズ海峡の通航を認められたと報じた。

  この報道の中で同当局者は、「ホルムズ海峡の新たな時代が始まった。世界の国々や船舶の多くは、革命防衛隊海軍との調整によってこの極めて重要な水路を通過するのが最善かつ最速、最も簡便だということを受け入れている」と主張した。

  14日の原油相場はおおむね横ばいで推移。北海ブレント原油は1バレル=105ドル前後で推移した。前日は約2%下げていた。戦争開始以降では50%近く上げており、国際通貨基金(IMF)は世界経済が幅広く減速する可能性を警告している。

原題:Trump Says China Offered Help on Iran as Ship Taken Near UAE (1)(抜粋)