Elizabeth Piper, Andrew Macaskill, Alistair Smout, Sam Tabahriti

[ロンドン 14日 ロイター] – 英地方選での大敗を受けてスターマー首相に対する退陣圧力が与党・労働党内で高まる中、ストリーティング保健・社会福祉相が14日、党首選への出馬に向け辞任した。ただ、他の主要閣僚はスターマー首相への支持を表明。ストリーティング氏は党首選の実施をまだ正式に要請していない。
この日はまた、スターマー政権で副首相を務めたアンジェラ・レイナー氏が自身の税務問題を巡り意図的な不正行為はなかったとして潔白が認められたと発表。党首選出馬に向けた障害の一つが取り除かれたことになるが、レイナー氏は正式に立候補するかは明言を避けている。
スターマー首相に退陣を求める声が高まる中、ストリーティング氏は初めて公然と行動に出た主要閣僚となる。辞表で「スターマー氏が次の総選挙で労働党を率いないことはいまや明らかだ」とし、党首選に向け「幅広い議論が必要で、可能な限り最良の候補者をそろえるべきだ。こうしたアプローチが支持されることを望む」とした。
ストリーティング氏に近い関係筋によると、ストリーティング氏は正式な党首選に踏み出すための十分な支持を確保しているものの、スターマー首相自身が秩序だった退陣の日程を提示することが望ましいと判断したため、直ちに党首選の実施を要請するのは控えている。
ストリーティング氏は「本来ビジョンが必要とされる場面で空白があり、方向性が求められる中で漂流が続いている」と非難。「指導者は責任を取るものだが、あまりにも頻繁に他の者が犠牲を強いられてきた」と述べた。
スターマー首相は書簡で、ストリーティング氏の辞任に遺憾の意を示した上で、「誰もが英国のために立ち上がらなければならない。混乱の時代に終止符を打たなければならない」とした。
スターマー氏はこれまでも繰り返し続投の意思を表明しており、党首選が行われた場合でも徹底的に戦う構えを示している。
スターマー首相はストリーティング氏の辞任を受け、ジェームズ・マレー氏を保健・社会福祉相に任命した。マレー氏は財務省のナンバー2に当たる主席財務書記官を務めていた。