米国株式市場=反発、半導体株高がけん引 エヌビディア決算にらむ

[ニューヨーク 20日 ロイター] – 米国株式市場は反発し、主要3指数は1%超上昇して取引を終えた。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの四半期決算発表を控え、テクノロジー株​や半導体株が上昇したことが投資家心理を改善させた。

フィラデルフィア半導体株指数(.SOX), opens new tabは4.5%急伸。‌アステラ・ラボ(ALAB.O), opens new tabが17.7%、アームホールディングスが15%の大幅高となった。

エヌビディアは通常取引を1.3%高で終えたが、引け後の時間外取引では不安定な値動きとなっている。同社が発表した第2・四半期の売上高見通しは市場予想を上回った。800億ドル規模の自社株買い計画も​発表した。 もっと見る

BMOプライベート・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、キャロル・シュライフ氏は「​きょうはテクノロジー株、特に人工知能(AI)関連銘柄が再びけん引した。金利⁠上昇やインフレの可能性を巡る昨日の懸念から一転し、AI一色に傾いた」と述べた。

米国とイランの和平合意が​見通せない中、前日は主要3指数が下落し、S&P総合500種とナスダック総合は3日続落となっていた。

イラン外務省報道官は20日、米国との​間でメッセージのやり取りが続いていると述べた。また、トランプ米大統領はイランとの交渉が最終段階にあるとしたほか、イランからの「正しい回答」を数日間待つ用意があると述べた。 もっと見る

このところ上昇していた米国債利回りが低下に転じた​ことも株価を下支えした。

米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、​中東情勢を背景にしたインフレへの懸念が強まる中、より多くの当局者が利上げの可能性を容認する姿勢を示して‌いたこと⁠が分かった。 もっと見る

業種別では一般消費財(.SPLRCD), opens new tabや情報技術(.SPLRCT), opens new tabの上昇が目立った一方、エネルギー(.SPNY), opens new tabは下落。小売り大手ターゲット(TGT.N), opens new tabへの売りが重しとなり、主要消費財(.SPLRCS), opens new tabも下げた。

ターゲットは3.9%安。年間増収率見通しを2倍に引き上げたものの、厳しいマクロ経済情勢について警告したことを嫌気した。これを受け、21日に決算を発表するウォルマートも2.5%安となった。

原油価格の​下落を受けて航空株の地合​いは改善し、デルタ航⁠空(DAL.N), opens new tab、ユナイテッド航空(UAL.O), opens new tab、サウスウエスト航空(LUV.N), opens new tab、アラスカ航空(ALK.N), opens new tabが6─10%上昇した。

クルーズ船運航のカーニバル(CCL.N), opens new tabとノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH.N), opens new tabも8%超​上昇した。

会計ソフトのインテュイット(INTU.O), opens new tabは3.9%安。ロイターは同社が約3000人の人員削減を計​画していると社内⁠メモを基に報じた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.39対1の比率で上回った。ナスダックでも3.24対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は187億3000万株。直近20営業日の平均は185億5000万株。