
[ワシントン/ドバイ/ヘルシンボリ(スウェーデン) 22日 ロイター] – 米国とイランの戦闘終結に向けた協議を巡り、両国の見解の隔たりがなお埋まらない中、22日は仲介するパキスタンの軍トップ、ムニール元帥がイランの首都テヘランに到着したほか、米国と連携するカタールの交渉団もテヘラン入りするなど、合意に向けた外交努力が続けられた。
イラン外務省のバガエイ報道官によると、イランのアラグチ外相はがカタール代表団と協議を実施。引き続きパキスタンが主な仲介役を担っており、アラグチ外相はテヘランを訪問しているパキスタン内相とも改めて会談した。
ただ、国営イラン通信(IRNA)によると、バガエイ氏は米国がイランの濃縮ウランを巡る詳細に踏み込めば結論には至らないとの見方を示し、現段階では核問題に関する詳細については協議されていないと言及。外交には時間がかかると述べ、イランと米国の間の隔たりはなお深刻で重大との認識を示し、合意目前の段階には至っていないと示唆した。
またイランのタスニム通信は、関係筋の話として、一部の問題では進展が見られたものの、争点になっている全ての問題が解決されない限り合意には至らないと報じた。
これに先立ち、ルビオ米国務長官はスウェーデンのヘルシンボリで開かれた北大西洋条約機構(NATO)外相会合後に記者団に対し、イランとの協議で一定の進展が見られているものの、引き続き課題が残っているとの認識を表明。イランが核兵器を保有しないことが最大の懸案で、濃縮ウランの扱いのほか、ホルムズ海峡の再開問題についても協議が必要と改めて指摘し、「極めて難しい相手と交渉している。状況が変わらなければトランプ大統領は他の選択肢があると明確に示している」と述べていた。
米国とイランの溝は狭まりつつあるものの、濃縮ウランとホルムズ海峡の管理権を巡る問題が依然として争点になっている。IGの市場アナリスト、トニー・サイカモア氏は、米国とイスラエルによるイラン攻撃から「第12週目が終わり、停戦合意から6週間が経過する中、解決に近づいているとは到底思えない」と述べた。