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NATO首脳会議、500億ドル規模の防衛契約発表 トランプ氏は同盟国批判

[アンカラ 7日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)は7日、トルコの首都アンカラで首脳会議を開催し、数百億ドル規模の防衛関連契約を発表した。NATOのある当局者によると、これらは少なくとも500億ドル相当と見込まれる。

欧州諸国は、米ノースロップ​・グラマン(NOC.N), opens new tabから偵察用ドローンを購入するなど、防衛支出を増やすよう求める米国の要請に応えてい‌るとのメッセージを明確に打ち出した。一方、トランプ米大統領は失望を表明し、グリーンランドの支配を求める姿勢を改めて示した。

首脳会議は8日までの予定。

トランプ氏はトルコのエルドアン大統領との会談で、エルドアン氏との友好関係がなければNATO首脳会議自体をボイコットしていたか​もしれないとし、欧州からのさらなる部隊撤退も排除しなかった。

さらにトランプ氏は、「NATOには非常に失望した」と述​べ、米国の対イラン戦争を支援するために十分な行動を取らなかったとして、英国、フラ⁠ンス、ドイツ、イタリアを名指しで批判した。

米国はNATOに何兆ドルも投資してきたにもかかわらず、こうした点は受け入れら​れなかったとし、同盟国の助けは望んでいないし必要としていないと改めて主張した。

長年の同盟国を厳しく批判する一方で、​トランプ氏は、トルコがロシア製防空ミサイルを購入したことを理由に2020年に発動した対トルコ制裁を米政府が解除すると発表した。トルコへのF35戦闘機の売却にも意欲を示した。 もっと見る

この動きはエルドアン氏への大きな譲歩となり、二国間関係における長年の懸案を取り除くことになる。

NATO加盟国​は、防衛支出を増やしていることをトランプ氏に示そうと繰り返し努めてきた。ルッテNATO事務総長は6日、欧州諸国が防衛​支出を「驚異的」に増やしたと述べた。 もっと見る

欧州の防衛部門は、分断され、官僚主義や企業間・国家間の対抗意識に足を引っ張られていると‌しばしば⁠批判されてきた。そのため欧州は米国製兵器への依存を深めている。

経済成長の弱さや、手厚い社会福祉を維持する必要があることも、欧州で防衛支出を進めにくくしている。

ウクライナ問題や、トランプ氏がNATO加盟国であるデンマークからグリーンランドの獲得を目指していることを巡ってすでに緊張していたNATO内部の対立は、米国が2月にイランを攻撃して以降、深まっている。​トランプ氏はイランとの紛争で​の支援が不十分だとしてNATO加⁠盟国を繰り返し批判し、脱退をちらつかせてきた。

トランプ米大統領は7日、デンマーク自治領グリーンランドの支配権を巡って、グリーンランドはデンマークではなく米国が統治すべきと​の考えを改めて示した。 もっと見る

米国はまた、欧州からの部隊撤退を発表し、欧州での軍事的プレゼ​ンスに関する6カ月間⁠の見直しに着手した。

欧州の当局者らは、トランプ氏による最近の批判の一部が繰り返されることに備えていたが、前向きな結果が得られるとは確信できないと述べていた。これは、トランプ氏と一部指導者との不安定な関係が一因で、直近ではメロー⁠ニ伊首相との​対立に表れている。 もっと見る

それでも、NATO加盟国はウクライナへの支援を再確認する見通し。​ウクライナのゼレンスキー大統領は防空装備のさらなる供与を緊急に求めている。

事態の深刻さを浮き彫りにする形で、ロシアは6日、キーウ周辺をミサイル​とドローンで攻撃。少なくとも28人が死亡した。ウクライナで米国製の防空迎撃ミサイルが深刻に不足していることが露呈した。 もっと見る