▽米国株式市場=S&P・ダウ続落、トランプ氏のイラン停戦覚書「終わった」発言で<ロイター日本語版>2026年7月9日午前 5:14 GMT+9

[8日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が続落。米国とイランの戦闘終結に向けた停戦の覚書が「終わった」とするトランプ米大統領の発言が相場を圧迫した。一方、最近売りを浴びていた半導体株はブロードコムを中心に上昇し、ナスダック総合はプラス圏で引けた。
トランプ氏は8日、イランとの覚書は終わったのかとの記者団の問いに「終わったと思う。彼らと関わりたくない」と述べ、同日夜に再びイランを攻撃すると警告した。 もっと見る
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「ここで重要なのは期間で、この状況がいつまで続くのかだ」とし、「イランのインフラに被害が生じれば報復の可能性も高いため、市場はより深刻に反応せざるを得ないだろう」と述べた。
スペースX(SPCX.O), opens new tabは0.8%安の148.38ドルで取引を終え、終値ベースで6月12日の上場以来の安値を付けた。
マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabとアルファベット(GOOGL.O), opens new tabはそれぞれ1%超下落、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは2%下落した。
一方、ブロードコム(AVGO.O), opens new tabは4.8%高。アップルが同社と今週締結したチップ供給契約の一環として、300億ドル超を支出する計画が好感された。 もっと見る
エヌビディア(NVDA.O), opens new tabも3.7%上昇。中国が国内の主要人工知能(AI)企業に対し、エヌビディアの半導体「H200」を限定数量購入することを認める方針だとジ・インフォメーションが報じた。
トランプ氏の発言を受けて原油価格が急騰し、北海ブレント先物は5.2%高となった。原油高の再燃はインフレ懸念を再び強め、米連邦準備理事会(FRB)の政策運営をさらに複雑にする可能性がある。
エネルギー価格に敏感な旅行関連株が燃料コストや需要への懸念から売られ、ユナイテッド航空(UAL.O), opens new tabとデルタ航空(DAL.N), opens new tabはいずれも1%超下落した。クルーズ船運航のカーニバル(CCL.N), opens new tabも3.9%安、ノルウェージャン・クルーズ・ライン(NCLH.N), opens new tabは1.9%安となった。
FRBが公表した6月16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によると、政策担当者間で高インフレへの懸念が強まっていることが明らかになった。一部の参加者からは、直ちに利上げすべきとの見解も示された。 もっと見る
S&P500構成銘柄(.AD.SPX), opens new tabでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.5対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は178億株。直近20営業日の平均は230億株。
▽NY外為市場=ドル小幅安、トランプ氏発言で一時1週間ぶり高値も失速<ロイター日本語版>2026年7月9日午前 5:32 GMT+9

[ニューヨーク 8日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅に下落した。トランプ米大統領が8日、イランとの戦闘終結に向けた停戦の覚書は「終わった」と発言したことを受けてドルは約1週間ぶりの高値を付けたが、その後下げに転じた。
トランプ大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催されているトルコの首都アンカラで、米軍が7日夜に続き追加攻撃を実施する公算が大きいと述べた。ただ、本格的な戦争への逆戻りは想定していないとも述べた。イランとの協議を継続するかどうかについては明確にしなかった。 もっと見る
主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数は、一時101.27まで上昇した。終盤は0.2%安の100.98となった。
ユーロは0.12%高の1.1425ドル。
テキサス州オースティンのセージ・アドバイザリーの共同最高投資責任者、トーマス・ウラノ氏は「ポジションはドルのロング(買い持ち)側にやや偏っている。これが示しているのは、FRBがここで利上げに動いて米国の金利差を支えるとの見方を完全に織り込んでいるということだ。地政学リスクも大方織り込まれている」と指摘。ドルが今年1月下旬の安値から大きく上昇したことにも言及し「ドルは持ち高調整にやや影響を受けやすい状況に置かれている」と述べた。
CMEフェドウオッチによると、7月のFRB会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)利上げが実施されるとの見方は前営業日の26.7%から30.5%に上昇。9月会合の確率も61.9%から65.7%に上昇した。
ドル/円は0.23%高の162.46円となり、4営業日続伸する勢いだった。トレーダーらは日本の当局による介入の可能性を示す兆候に引き続き警戒している。
英ポンドは1.341ドルと3週間ぶり高値を付けた後、終盤は0.37%高の1.3401ドルとなった。
| ドル/円 NY終値 | 162.58/162.60 |
| 始値 | 162.47 |
| 高値 | 162.70 |
| 安値 | 162.43 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1414/1.1418 |
| 始値 | 1.1407 |
| 高値 | 1.1430 |
| 安値 | 1.1392 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場