奥原 慎平

取材に応じる衆院会派「志士の会」の緒方林太郎衆院議員=9月28日午後、国会内(奥原慎平撮影)

旧民進党系で無所属の緒方林太郎衆院議員は28日、中道改革連合を離党した泉健太衆院議員と2人会派「志士の会」の結成を衆院に届け出た。緒方氏は産経新聞のインタビューに応じ、「強い表現を使えば、野党界隈には荒野が広がっている。荒野の中で2人から頑張っていきたい」と語った。新党への発展には「全てはこれからだ。走りながら考える」と述べた。

選挙区当選「強気に申せる」

緒方氏は令和3年の衆院選以降、政党に所属せず、選挙区で当選した旧民進党系議員計5人で結成した衆院会派「有志の会」に所属。メンバーの自民党入りや落選を経て、有志の会は自身1人となっていた。

泉氏は立憲民主党代表などを経て中道に入党したが、中道から分かれた新党「民主改革の会」には加わらず、無所属の道を選んだ。2人は選挙区当選者。

衆院会派「志士の会」の泉健太衆院議員

緒方氏は会派結成の理由について、1人会派では委員会への所属など国会活動に制約があると説明。会派代表には泉氏が就く。「泉さんは温厚で、しっかりしている。私は代表を支える」と述べた。

野党再編をにらんだ動きとの見方に触れ、「政局的な思惑を期待されているかもしれないが、どこかの組織に手を突っ込んで、かき回したいとか、そういう思いは別にない」と否定。「けんかを売るために作った組織ではない」と強調した。

選挙区で当選した議員の役割にも言及し、「選挙区当選者が、今こそ強く立ち上がるべき時ではないか。誰にも忖度せず、強気に物を申し、行動を起こしやすい立場の人間が先頭を切るときはある」と訴えた。

立民前執行部「許せない。人として問われる」

中道から立民系議員が離脱した現状を巡っては、中道の代表、幹事長を務めた小川淳也、階猛両氏について「この状態を招いた張本人ではない。めちゃくちゃつらいと思う」とおもんぱかった。

一方、中道結党を主導しながら、現在は公の場でほとんど説明していない立民前執行部への批判は強めた。

野田佳彦、安住淳、馬淵澄夫各氏を名指しし、「もう少し表に出てくるべきだ。何を隠れているのか。正直、許せない。政治家としてではなく、人として問われている」と述べた。(奥原慎平)