▽米国株式市場=反落、米長期債利回り上昇が重し<ロイター日本語版>2026年10月8日午前 5:19 GMT+9

[ニューヨーク 7日 ロイター] – 米国株式市場は反落。米長期債利回りが上昇する中、インフレと債務拡大を巡る懸念が再燃した。
S&P総合500種とダウ工業株30種は5営業日ぶり、ナスダック総合は6営業日ぶりの反落となった。
小型株で構成するラッセル2000(.RUT)、新しいタブで開きますは1.3%下落し、大型株をアンダーパフォームした。
北海ブレント先物の清算値は1バレル=100ドルを上回り、米長期債利回りは一時、24年ぶりの高水準を付けた。
イラン戦争に伴う供給懸念で原油価格が高騰し、インフレ懸念が再燃するとともに、中央銀行による利上げサイクル長期化の可能性が高まっている。こうした懸念に企業や政府の債務拡大が重なって世界的な債券売りを招き、ここ数週間、各国市場を揺さぶっている。
グローバルトのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「投資家は原油価格が幾分落ち着くことを期待してきた。そうなれば金利も落ち着き、株式市場の支援材料になる」と指摘。「第3・四半期は相場が弱含み、調整が入るはずだった。それが起きなかったので、ひとまず歓迎しつつ利益を確定しようという流れだ」と語った。
国際エネルギー機関(IEA)が軽油を優先して石油備蓄の放出を加速することで合意し、原油価格が下落に転じると、株価は下げ幅を縮小した。 もっと見る
米連邦準備理事会(FRB)が7日公表した9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利上げの理由を巡って当局者の見解が分かれていたことが分かった。一部の参加者はエネルギーなどの価格ショックの影響を抑えるために必要と判断した一方、よりタカ派的な参加者は、需要主導のインフレが生じつつあることへの備えとして必要と捉えていた。 もっと見る
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む10月会合での利上げ確率は17.2%と、1週間前の37.6%から低下している。
S&P500の主要11業種では、工業(.SPLRCI)、新しいタブで開きますの下落率が最大となった一方、ヘルスケア(.SPXHC)、新しいタブで開きますが上昇率トップだった。
米抵当銀行協会(MBA)が発表した先週の30年固定住宅ローンの週平均金利が約3年ぶりの高水準となったことを受け、住宅株指数(.HGX)、新しいタブで開きますが2.3%、住宅建設株指数(.SPCOMHOME)、新しいタブで開きますが2.9%、それぞれ下落した。 もっと見る
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは1.2%下落。年初来では80%超上昇している。
イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースX(SPCX.O)、新しいタブで開きますは2.5%安。エヌビディア製半導体の購入資金として400億ドルの調達を目指しているとの報道を嫌気した。 もっと見る
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.34対1の比率で上回った。ナスダックでも2.37対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は162億1000万株。直近20営業日の平均は175億7000万株。
▽NY外為市場=ユーロ急落、仏財政懸念で ドルはFOMC議事要旨後も堅調<ロイター日本語版>2026年10月8日午前 4:40 GMT+9

[ニューヨーク 7日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが急落した。財政懸念からフランス国債が改めて売り圧力にさらされたことが背景。ドルは直近の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表後に上げを維持した。
ユーロは0.53%安の1.1198ドルに下落し、5日に付けた17カ月ぶり安値に迫った。
ユーロ圏金融・債券市場では、フランスとイタリアの国債利回りが急上昇した。
マネックスUSA(ワシントン)のシニアトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「欧州の問題は、しばらくの間、歳出を膨らませる一方で歳入をあまり増やさない福祉国家型の運営を続けてきたことで、それがついに重荷になってきた点だ。見通しは良くない」と述べた。
主要通貨バスケットに対するドルの値動きを示すドル指数は0.32%高の102.24。FOMC議事要旨公表を受けて一時上昇幅を縮めたものの、その後持ち直した。
米連邦準備理事会(FRB)が7日公表した9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、利上げの理由を巡って当局者の見解が分かれていた。 もっと見る
ドルはエネルギー価格が高止まりしていることにも支えられた。ただ原油価格は、不安定な値動きの中で序盤の上昇幅を失った。ペレス氏は「エネルギー資源へのアクセスが困難な局面で米ドルが急伸するという力学は、すでにある程度理解している」と述べた。
CMEのフェドウォッチによると、今月下旬のFOMCで少なくとも25bpの利上げが実施される確率は19.4%と、1週間前の約38%から低下した。一方、12月のFOMCでの利上げ確率は83%と織り込まれている。
英ポンドは対ドルで0.42%安の1.3216ドル。一方、対ユーロでは2025年6月以来の高値を付けた。
対円では、ドルが0.09%安の157.95円となった。
| ドル/円 NY終値 | 158.06/158.11 |
| 始値 | 158.30 |
| 高値 | 158.39 |
| 安値 | 157.91 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1195/1.1199 |
| 始値 | 1.1190 |
| 高値 | 1.1203 |
| 安値 | 1.1166 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場