▽米国株式市場=S&P・ナスダック下落、原油急騰で 半導体株が安い<ロイター日本語版>2026年10月9日午前 5:11 GMT+9

[ニューヨーク 8日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種・ナスダック総合が下落して取引を終えた。中東情勢の緊迫化と米国の原油生産減少を受けて原油価格が急伸し、インフレや利上げへの懸念が強まった。半導体株の下落も重しとなった。
主要株価指数では、ハイテク株の比重が高いナスダック総合が最も大きな下落率を記録した。同指数は6日に終値で過去最高値を付けていた。
今年に入って80%超上昇していた半導体株が3.4%安とアンダーパフォームした。オープンAIの年換算売上高が、同社が従来示唆していた水準を200億ドル下回ると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたことなどが重しとなった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「市場は来週始まる第3・四半期決算シーズンを前に横ばいで推移している。加えて、イランでの紛争が続き、原油価格を押し上げている」と指摘。「同様に示唆的なのは、年初来、株式相場は上昇しやすい地合いが続いてきたことだ」と述べた。
原油価格は、ホルムズ海峡で船舶への攻撃が相次いだことに加え、ハリケーンの影響による米国の生産減少を巡る懸念から急伸した。
S&P500種の主要11業種では、エネルギー(.SPNY)、新しいタブで開きますが上昇率トップだった。一方、半導体株への売りを背景に情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますの下落率が最大だった。
メモリー半導体大手の韓国サムスン電子(005930.KS)、新しいタブで開きますが過去最高の四半期営業益を見込んだものの市場心理の改善にはつながらず、同社株はソウル市場で下落して取引を終えた。競合の米マイクロン・テクノロジー(MU.O)、新しいタブで開きますは4.8%下落した。 もっと見る
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、ブロードコム(AVGO.O)、新しいタブで開きますがオープンAIの人工知能(AI)半導体向けに500億ドルの資金調達の調整を進めているほか、オラクル(ORCL.N)、新しいタブで開きますも金額は不明だが調達を模索していると報じた。これを受け、ハイテク企業による大規模な債券発行が資本獲得競争を激化させるとの懸念が高まった。
ブロードコムは4.4%、オラクルは5.5%、それぞれ下落した。
飲料大手ペプシコ(PEP.O)、新しいタブで開きますは3.7%高。通期のコア利益見通しを引き下げる一方、追加のコスト削減を進めると表明した。
コーヒーチェーン大手スターバックス(SBUX.O)、新しいタブで開きますは0.4%下落。メキシコ料理チェーンのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG.N)、新しいタブで開きますの買収を模索していると伝わった。チポトレは6.2%急伸した。 もっと見る
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.28対1の比率で上回った。ナスダックでは1.33対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は188億1000万株。直近20営業日の平均は177億4000万株。
▽NY外為市場=ドル軟調、欧州国債売り一服 円は157円台後半<ロイター日本語版>2026年10月9日午前 4:54 GMT+9

[ニューヨーク 8日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ユーロ圏の国債利回り上昇を受けたユーロ売り・ドル買いの動きが一服する中、ドルが軟調に推移した。一方、年内の米連邦準備理事会(FRB)の金利見通しに対する予想はおおむね維持された
原油価格の急騰でインフレ懸念が強まる中、ユーロ圏の国債利回りは再び大幅に上昇。フランスやイタリアなど債務水準の高い国の国債に売りが集中した。
シムコープのクリストフ・ション氏は「他の多くの通貨は金融政策見通しと逆相関関係にあるように見えるが、それは全てをドルとFRBが支配していたためであり、この状況はここ数週間続いている」と指摘。その上で「興味深いのは、現在ユーロに影響を及ぼす別の要因、つまりフランスとスペインの政治危機が存在することだ」とし、現在は金利差や金融政策ではなく、ユーロ特有の危機がユーロに影響を及ぼしていると述べた。
一方、FRBが10月27─28日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測は依然として低い。
FRBのウォラー理事は8日、インフレ率をFRBの目標である2%まで引き下げるには、追加の利上げが必要になる可能性が高いと述べた。しかし、利上げのペースについては「柔軟性」があり、10月のFOMCで利上げをいったん見送る可能性も残した。
FRBが7日公表した9月のFOMC議事要旨によると、利上げの理由を巡って当局者の見解が分かれていた。
主要通貨に対するドル指数は0.08%安の102.17。一時、102.46まで上昇していた。
ドルは対円で0.12%安の157.88円。日銀は、原材料コスト上昇による価格引き上げの動きが消費財に波及しており、より頻繁に値上げを実施する企業もあると指摘し、インフレ圧力の拡大に対する懸念を示した。
ユーロは0.08%高の1.1204ドル。一時、1.1171ドルまで下落した。
英ポンドは0.07%高の1.3219ドル。
| ドル/円 NY終値 | 157.86/157.91 |
| 始値 | 158.23 |
| 高値 | 158.36 |
| 安値 | 157.53 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1209/1.1213 |
| 始値 | 1.1184 |
| 高値 | 1.1226 |
| 安値 | 1.1172 |