
[ワシントン/キーウ 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、米宇宙開発企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏が、ウクライナ向け衛星通信サービス「スターリンク」へのアクセスを回復させたと述べた。この問題でマスク氏と協議したかについては言及を避けた。
これに先立ち、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ氏がマスク氏に電話し、ウクライナに対するスターリンクの利用制限を解除するよう求めたと報道。トランプ氏はマスク氏に対し、ウクライナ向けのスターリンクの通信速度が制限された状態が続いていることに不満を示したとしていた。
トランプ氏はマスク氏と話したかと記者団に問われ、「それについてはコメントしたくない。私が電話したのか、他の誰かが電話したのかは、どちらでも変わらないと思う。要するに、彼が元に戻したということだ」と述べた。それ以上の説明はしなかった。
ウクライナは戦場での通信やドローン(無人機)の運用にスターリンクを利用している。サービスの制限は、ロシアに対する攻撃や防空のためのドローン運用を妨げていた。
WSJは、米国とウクライナの当局者の話として、トランプ氏とマスク氏の協議後まもなくスターリンクは通常に近い状態で利用できるようになったと伝えた。
一部のウクライナ当局者は同紙に対し、完全には機能が回復していないものの、システムは制限下よりも高速で稼働していると述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領はWSJの報道に先立ち、スターリンクの通信速度は回復していないと述べ、この問題について向こう数日以内にルビオ米国務長官と協議できることを期待していると語っていた。
トランプ氏はスターリンクの速度制限に関する決定への関与を否定している。ルビオ氏は21日、ウクライナによるスターリンクへのアクセスに関する決定はホワイトハウスではなく、運営会社のスペースXとマスク氏次第だと記者団に述べた。 もっと見る