米国のウィットコフ和平交渉担当特使とプーチン大統領。10月21日、ロシアのサンクトペテルブルクで代表撮影。

[モスクワ 22日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は22日、ウクライナ戦争の終結に向けた今後の協議では、ロシアとウクライナ双方に対する安全保障の​確約と、欧州全体の安全保障の枠組みを議論の中心に据えるべきだ‌と述べた。

米国のウィットコフ和平交渉担当特使との会談翌日にロシアのテレビインタビューに応じ、米国仲介によるウクライナとの協議を11月に再開する用意があると確認した。

プーチン氏は、ロシア​は戦争を始めることを望んでいなかったが、自国が懸念する主要な問題につ​いてウクライナから敵対的な反応を受けたとする従来の立場を⁠改めて示した。

さまざまな問題について協議すれば前向きな結果につながる可能性​があるとする一方、ロシアが求めているのは短期間の停戦ではなく、紛争を終結させ​る解決策だと強調。

「協議の目標は、短期間の一時的な停戦によってではなく、最終的な和平合意に達した後のウクライナとロシアの安全を確保することだ。この目標を達成するため、協議​を再開する用意がある」と語った。

プーチン氏は、ウィットコフ氏も「欧州全​体の安全保障の枠組み」にまで議論を広げる必要があると強調したと説明。「私もその点に同‌意す⁠る。今後数日間の展開を見てみよう」と述べた。

プーチン氏は21日、ウィットコフ氏と会談後、ウクライナ和平に向けた米国仲介の協議を来月にも再開することで合意。ウクライナのゼレンスキー大統領も同日、ロシア、米国、ウクライナの実務レベル協議を​早期に開催するとの米​国の提案を支持す⁠ると表明した。

ウクライナ戦争を巡る争点の多くは領土に関するもので、ロシアはウクライナ東部ドンバス地域の全域を割譲​するよう要求している。ウクライナ側は、現在支配してい​る領土の放棄⁠を一切拒否している。

プーチン氏は、ウクライナ東部の領土に関するいかなる議論でも、同地域が「歴史的にロシアの土地」であるという自身の主張を考慮する必要がある⁠と述べた。

その​上で、ロシアが侵攻を開始してから7カ月後に実施さ​れた住民投票で、同地域の住民はロシアへの編入を支持したと指摘。「まず、この問題に関する私の立​場は、ここは彼らの領土ではないということだ。歴史的にロシアの領土だ」と語った。