Steven Scheer, Alexander Cornwell

[エルサレム 4日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相の政敵らは、米民主党が議会を制したことは、同氏が米国による何世代にもわたるイスラエルに対する超党派的な支持を台無しにした証拠だとし、同氏抜きでの政権を樹立する機会をうかがっている。
3日投開票の米中間選挙では、民主党が上下両院の過半数を奪還した。不人気な対イラン戦争への強い不満や生活費高騰への不安、トランプ大統領の政権運営に対する怒りが背景にある。
米国は何世代にもわたり、両党の歴代大統領の下でイスラエルの最も強固な同盟国であり、1970年代以降は年間数十億ドルの軍事支援を提供してきた。だが、民主・共和両党に熱心に働きかけてきた歴代の指導者とは異なり、ネタニヤフ氏はあからさまに共和党を支持してきた。
民主党と一部の共和党の間でのイスラエル支持は、イスラエルが2023年のイスラム組織ハマスによる攻撃を受けてガザで軍事攻撃に乗り出した後に揺らぎ、今年に入ってトランプ氏とネタニヤフ氏がイランへの共同攻撃を命じて以来、その支持はさらに低下した。
イスラエルの中道左派野党「民主党」のヤイル・ゴラン党首はXへの投稿で、米中間選挙の結果は「ネタニヤフ氏が民主・共和両党の間でいかに有害な存在かを浮き彫りにしている」と指摘した。
中道野党イェシュアティドのラピド党首は、この結果は、ネタニヤフ氏が政権にとどまることを「イスラエルは許容できない」ことを示していると述べ、「それはわれわれの安全保障を脅かし、民主主義を危険にさらし、国際舞台でのわれわれの立場を損なうことになる」と強調した。
米中間選挙のわずか1週間前に実施されたイスラエル総選挙では、ネタニヤフ首相の陣営がユダヤ系国民から事前の予想を上回る支持を獲得した。ネタニヤフ氏の陣営は予想通り国会で過半数を失ったものの、最大の対抗馬であるガディ・アイゼンコット氏が同氏を退陣に追い込むための明確な道筋を阻むには十分な結果を残した。
アイゼンコット氏は4日、Xへの投稿で、自身の指導下でイスラエルは米政府との関係を修復すると表明。「われわれはこのパートナーシップを刷新・深化させ、長年にわたり依拠してきた超党派的な基盤を強化し、中東全体の前進に向けて取り組む」と述べた。
イスラエルのヘルツォグ大統領は、4日と5日に各党代表と協議した上で、両氏のいずれかに次期政権の組閣を委ねる見通し。その間、ネタニヤフ氏は暫定首相として職務にとどまる。
ネタニヤフ氏はこれまでのところ、米選挙の結果について沈黙を保っている。同氏の事務所はコメント要請に応じなかった。