• 一時6912ドル、7000ドル割れは2月初め以来
  • 年初来下落率は50%強、四半期ベースで2011年以来最大となるペース

仮想通貨ビットコインの惨めな四半期はまだ終わっていない。ブルームバーグの集計データによると、30日朝の取引で仮想通貨ビットコインは一時6912ドルまで下落、7000ドルの節目を割り込んだ。7000ドル割れは2月初め以来。その後値を戻し、香港時間午前7時50分(日本時間同8時50分)現在は7094ドルで取引されている。この下げでビットコインの年初来下落率は50%強に達した。リップルやライトコインなど他のデジタル資産も大幅安。

仮想通貨業界には規制当局からの圧力が強まっている上、ソーシャルメディアも同業界と距離を置こうとしている。仮想通貨コミュニティーで人気の掲示板サイト、レディットは、ビットコインでの支払いをもはや受け付けていない。ツイッターは26日、フェイスブックやグーグルに追随し、新規仮想通貨公開(ICO)の広告を禁止することを確認した。

さらに、破綻した日本の仮想通貨交換所マウント・ゴックスの管財人が債権者への弁済のため保有しているビットコインの売却を進めている。TFグローバル・マーケッツのチーフ市場アナリスト、ナイーム・アスラム氏は「ビットコインは再び売り圧力にさらされている。回復の見込みは薄いようだ」とリポートで指摘した。