• そう考えるのは中国が非常にわがままになったからだとトランプ氏
  • ZTEへの制裁見直しは習主席から直接要請されたとトランプ氏

トランプ米大統領は17日、米中両国が通商問題で合意に至ることに懐疑的な見解を示した。両国は現在、貿易戦争回避に向け交渉を再開させている。

トランプ大統領は北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長との共同会見で、「これは成功するだろうか。私はどちらかと言えば成功しないと思う」と発言。「そう考えるのは、中国が非常にわがままになったからだ。欧州連合(EU)も他の国も非常にわがままになった」と説明した。

ホワイトハウスによれば、トランプ大統領と中国の劉鶴副首相との会談はワシントン時間17日午後4時(日本時間18日午前5時)から大統領執務室で始まった。

トランプ大統領はまた、中国の通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)への制裁措置見直しを命じる決定をしたことについて、習近平国家主席から直接求められたと説明。「習主席からこれを検討するよう要請された。私は検討すると述べた。しかしZTEに関してわれわれが行うことは、取引全体のほんのわずかな部分でしかない」と語った。

ホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長は、米中両国は17、18両日のワシントンでの閣僚級会談で新たな提案を出し合う見込みだと述べた。ホワイトハウスによれば、ムニューシン財務長官を筆頭に、ロス商務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表が劉副首相との交渉に臨む。

原題:Trump Says He Doubts Trade Talks With China Will Be Successful(抜粋)