• フォードやBMWなど外国勢に追い風-米中貿易戦争懸念を和らげる
  • 自動車部品の輸入関税率も6%に引き下げる-財政省発表

中国は7月1日、乗用車に課す輸入関税率を15%に引き下げる。米フォード・モーターやドイツのBMWなどの外国メーカーにとって追い風となるほか、米中間の貿易戦争が差し迫っているとの懸念を和らげることになる。

中国財政省が22日、ウェブサイトに掲載した声明で発表した。現行の乗用車輸入関税率は25%。自動車部品の輸入関税率も6%に引き下げる。

ブルームバーグ・ニュースは先月、中国が自動車の関税率を10%、または15%に下げる案を検討していると報じていた。

中国の自動車メーカーが海外事業を拡大する中、外資系メーカーは本土自動車市場への一段のアクセス自由化を求めてきた。中国政府は先月、外国企業に自動車合弁への50%を超える出資を認める計画を公表した。

昨年の輸入車数は122万台と、中国の自動車販売全体(約2890万台)の4.2%程度を占めた。習近平国家主席は4月の博鰲(ボアオ)アジアフォーラムでの演説で、自動車の輸入関税引き下げ方針をあらためて表明していた。

原題:China to Cut Car Import Duty to 15% as Trade War Fears Ease(抜粋)China to Cut Car Import Duty to 15%, Effective July 1