トランプ氏は24日、首脳会談中止を公開書簡という形式で発表した。文面はトランプ氏自身が考えたといい、冒頭で公式な書簡の形式に沿って正恩氏を「親愛なる委員長殿」と表記した。その上で「いつの日か会えるのをとても楽しみにしている」と記し、会談開催の意向が変わらないことを強調。北朝鮮が先に、拘束していた米国人3人を解放したことへの謝意も表明した。

一方、米国の核能力は「非常に大きく強力だ」と誇示し、「決して使われることがないよう神に祈っている」と威嚇するかのような態度も示した。その後、記者団を前に北朝鮮について言及した際、最大限の圧力を継続すると明言した。今後の首脳会談実現の可能性について、米政府高官は「大事なのは、ボールが北朝鮮側のコートにあるということだ」と指摘。あくまでも北朝鮮側に歩み寄りを求める考えを明らかにしている。