アメリカのポンペイオ国務長官は、南北首脳会談の共同宣言を歓迎する声明を発表し、国連総会が開かれているニューヨークで来週、北朝鮮のリ・ヨンホ外相と会談することなど、早期に非核化の協議を行うよう北朝鮮側に提案したことを明らかにしました。

ポンペイオ長官は19日、南北首脳会談について、北朝鮮のニョンビョン(寧辺)にあるすべての施設をアメリカとIAEA=国際原子力機関の査察官の立ち会いの下で閉鎖することを確認したほか、トンチャンリ(東倉里)のミサイルのエンジン実験場をアメリカなどの査察官の立ち会いの下で廃棄することを決めたとして、歓迎する声明を発表しました。

そのうえで「米朝関係を変えるための交渉を直ちに行う用意がある」として、国連総会が開かれているニューヨークで来週、ポンペイオ長官と北朝鮮のリ・ヨンホ外相が会談することや、北朝鮮問題を担当するビーガン特別代表と北朝鮮の代表が、オーストリアのウィーンで、できるだけ早く会談することを北朝鮮側に提案したと明らかにしました。

さらにポンペイオ長官は「北朝鮮を迅速に非核化し、2021年1月までに完了させる」として、トランプ大統領の1期目の任期が終わる2021年1月までに北朝鮮の非核化を実現するという目標を明確にしました。